第8話
俺は退院した。
冬「おかえり、優」
春「おかえりなさい、優君」
おかえりなんて久しぶりに言われた。
いつもはゴミじゃんとか、舌打ちとかされていたのに、
「・・・・・・」
何も嬉しくねぇ。今更過ぎるだろう。
「優君!!おかえりなさい!!」
春が怒ったような顔をして俺に返事をして欲しそうにする。
「気持ち悪い」
「き、気持ち悪いってひど・・・」
「そうだよ!!家族にそん・・・」
二人は自分で当たり前のように言ってたことを思い出したのか言葉を失う
「あ、つかそうだ。二人に会いたいことがある。」
「な、なに?」
「・・・言いたいこと?」
「そう、これからもし俺にあのストラップのことや、過去のことを悪口言ったら殺す。」
「・・・ころすってそんな」
「・・・優」
「捕まる前提・・・いや、周りの奴らも道連れにする前提でやる。全体的責任だ。一人が言い出したら、みんなで言い始めるそんなクラスだ。
知っての通り俺はとっくに死ぬ覚悟は出来ている。」
春は泣き出し、冬は足の力が抜けたようにしゃがむ。
「じゃあ、クラスの連中に言っといてくれ。」
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