第4話

「俺にとって、命より大切な物だった。」


春「そ、そ、そうだよね。飛び込む程だったし」


冬「で、でも、命より、大切にするなんて流石に」


「虐めるお前らには分からないよ!!」


優は叫んだ、病室だったが抑えられなかった。


「・・・っ」「ゆ、ゆう」


二人はあのストラップ落とす原因となった時からまだ2回目になる


顔から怒り所か、殺意すら感じている。


「・・・人はな、命を優先する為に、ご飯やお金や人間関係、様々なことが必要だろう。」


春「う、うん」冬「・・・そ、そうね」


「でも、俺はずっとそれがお前らのせいで欠如していた。ご飯はとられてお金も取られて、人間関係も酷く、その代わりにそれを補っていたのがあのストラップだった。」


春「・・・っ」冬「・・・形見だって」


「そうだよ!!お前らは知らないだろうけどな!!俺は生きる為に必要な形見であり、全てだったんだよ。・・・くそぉ、くそぉ。花が生きて、お前らが死ねば良いのに、お前らが死ねばいいのに」


優は顔を手で強く握りしめて抑えるようにしている。怒りと殺意を抑えている。

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