第3話

目を覚ますと、そこには姉二人がいた。


春「やっと、やっと目を覚ましてくれたよ。良かった。本当に良かった」


冬「馬鹿じゃないの、アンタ本当に、馬鹿ー!!」


二人は泣いている。でもそんなことより


「ストラップはどこ?」


冬「あんた、まだあのストラップのことなんか・・・いや、ごめんなさい。」


「ご、ごめんなさいっていいからそれよりストラップはどこなの」


春「それがね・・・」


冬「私が話すは・・・私のせいだから。見つからなかったの」


「はぁ??」


優は言葉の理解が出来なかった


冬「優は川に落ちたのそれで幸い優は助かった。でもストラップはなくて」


「・・・」


優は下を見る


冬「ごめん。ごめんね。優があんなにあそこまで大切にしてるものだとは分からなかった。」


優は人生で一番辛かった時は花が亡くなった時だった。そして今はその二番目、優にとっての唯一の心の支えがなくなった。


「・・・許さない」


春「ゆ、ゆう」


冬「許さないって、でも優。お姉ちゃんだし、お願い許して本当に、本当に今回のもだし、今までのことも優がこうなってからすごく反省したの。」


春「私もだよ。だからお願い。クラスのみんなもやり過ぎたって言ってたし」


「・・・・・・・・・・・・・」


優は何も答えないで、一言言った


「お前らが死ねばいいのに」


冬「・・・っ」春「ゆ、ゆう」


二人は一度も優に悪口や、死ねと言われたことはなかった。どんなに虐めても、どんなに叩いても、優は悪口なんて言わなかった。そんな優がかつて見せたことのない顔をで、死ねばいいのにといった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る