第2話陽又昇の生活と価値観
自分の生活はこう、別に取り立てて出世や権力美しい女等22という年齢だが取り立てて
野心や人に勝とうと等思っておらず、ただ人間らしく生きれれば良い、それだけだ
家賃三万位のアパートには冬は隙間風を塞ぐ物とプチプチくんを窓に貼りヤカンでお湯を沸かし湯たんぽで暖を取る、夏はシャワーで水浴びしたあとスーパーで無料で手に入る保冷剤を両脇と扇風機の後ろに着けて涼を取る。
バイトも週に3日か4日入るくらい年で住民税かからぬほど、弁当箱と水筒は必ず持参、空いている時間は絵を書いたり本を読んだり写真を撮りに行ったりする。
本の中でも老子の言葉が好きだ
『上善は水のごとし水は万物を育て助け自己主張せず、誰もが嫌うような低い方へと流れてそこに収まる』
仮に仕事を頑張って出世したりお金を持ってたり美人な嫁さんや子供、高級車に乗ったとしよう、今度はそれを維持したり守らなければいけなかったり失うリスクや恐怖、相手に勝たなければいけない他人より上でなくてはならないという雑念が生まれる。
今の世の中経済停滞してるから稼ぐのは難しいが
だから俺は(ほどほど)の人生でそんな小賢しいものは世の中の上の人間がやってくれればいいと思ってる。
今日の弁当は刻んだ玉ねぎとソーセージを入れたコンソメスープ、あとは生姜焼きとご飯に冷凍ブロッコリーを入れたものだ。
今日はたまに来る60歳くらいの監査のおっさんがくる
おっさん『えーと防犯カメラの監視ちゃんとやってる陽又くん?』
陽又『やってますよ』
おっさん『レジの商品との数がまた合わなかったんだよねーまさか寝てないよね、あーこんな誰でも出来る低賃金の穢多非人産業の仕事だからねー君の仕事』
陽又『すいません』
このおっさんは会社の役員でたまに来る、金自慢する老害のくせに自分に飯を誘って食いに行ったら割り勘だった、この性格だから60年以上長い月日を生きていても誰とも結婚したこと無いのだろう、たまに俺は労働時間少なくても稼げるセミニート生活とか宣ってやがる
(俺等にしわ寄せが来てんだよ商品少ないだけでいいだろ強盗入って全部パクられたわけじゃないんだから60まで生きれば満足だろ、数える為に貯めてるお前の貯金や財産俺が強盗してやろうか)
そして仕事も終わり、陽は又沈んで月が昇ってきた
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