ファンタジー世界の通貨とかの設定むずいよね!

ファンタジー世界の通貨・経済まわりの設定って、難しいよねえ。


難しいよ……。


僕は今、長編ファンタジーを二作品掛け持ちで書いているんだけど、どちらもこれには悩んだ。最近アップし始めた長文タイトルのほうは、一応「ロストエンブリオ」の外伝にあたる。


完全に同一の世界ではないけれど、同一世界観なので比較的設定が楽だった。


本編完結後の別世界の話で、本編の設定を作ったときにこの世界の世界観設定も固めておいてあったからね。


ただ、やっぱり経済って難しい。


どちらの作品も、銅貨・銀貨・金貨の3種類の硬貨を使っている。これはお約束というもので、ファンタジーに少しでも馴染みがあれば「銅・銀・金の順に価値が高い」ということがわかるから便利だ。


しかし、銅貨何枚で銀貨1枚なのかとか、銀貨1枚にどれほどの価値があるのかとか、そういう設定を作るのは結構大変だよねえ。


最近アップし始めた外伝の長文タイトルのほうには、「紙幣」がある。貨幣が主流だったんだけどかなりジャラジャラとしてしまうため、創造神により紙幣の導入が図られたという設定がある。


紙幣というのは要は信用みたいなもんだね。


この世界における銀貨1枚は、銅貨100枚に相当する。金貨1枚は、銀貨100枚。


現実世界における公務員に相当するギルド職員の初任給が、金貨1枚。民間企業の新人の初任給は、銀貨90枚前後が相場という設定になっている。


日本円に無理やり変換したときに、金貨1枚20万円くらいのイメージで設定してある。


こういう「日本円にしたときのイメージ」を作っておくと、各アイテムの値段設定とかサービスの料金設定とかが作りやすい気がするんだよね。


それに、読んでいても引っかかりが少なくて済むとも思う。あまりに現実の経済とかけ離れすぎていると、読みにくいと感じる人が多いからね。だからなんとなしに、日本円に変換したらこれくらいなのかなあと人々がイメージして、そのイメージから遠すぎない価格設定にしないと読者の想像と作者の想定とで乖離してしまう。


難しいね!!


ちなみに、傭兵という仕事がある設定だけど、名うての腕利き傭兵を雇う相場は3日の護衛任務で金貨1枚と銀貨50枚程度という設定にした。現実世界でかなり腕のいい専門職を数日間独占すると考えて、しかも命の危険を伴う仕事であり、24時間職務時間のようなものだとするとそれくらいはかかるだろうと。


それでも少ない、という意見もいやいや高いよという意見もあるだろうね。


ただ、それを作中に「高いよ派」と「安いよ派」の人を登場させると説得力になる気がしてくるのだから、創作というのは奥が深いわ……。


「ロストエンブリオ」のほうは、経済関係の話はほとんど出てこない。


旅する話でもないし、主人公自身がこういう話に疎い人だということもあり、あまり出すとノイズになるため敢えて出さないようにしている。


だけど、設定はちゃんとある。


一方新作長文タイトルのほうは、旅をする話だから各国の物価の設定だったり各国で貨幣が共通している理由の設定だったりを細かく決めないといけなかった。作中に直接出さないといけないからね。


しかも三人称視点だから、解説しないといけない。解説できるということはね、解説しないとわかりにくいことは解説しないといけないということでもあると思うんだよ。ここらへんはきっと、ライター的な考え方なのかもしれないけどね。


あと、僕はハイファンタジーの冒険モノ・旅モノを読むときに、そのへんの解説を読むのが好きというのもあると思う。醍醐味のひとつだよねー。


まあ僕は小説書きとしてはペーペーだから、うまく設定できているのか、うまく出せているのかはわからないけどね!


不安になりながらも書いてるよ!


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