執筆デバイスのお話! ガジェットオタクから見た各デバイス

皆さんは、執筆デバイスに何を使っていますか?


大きな区分だと、「PC」「スマホ・タブレット」「Pomeraなど執筆専用機」があると思います。



僕は、PCおよびPomeraです。



Pomeraは、簡単に言えば「文章作成しかできない機械」ですね。文章しか作れないし、ネットも使えません。


完全な執筆専用機なので、執筆に専念できます。


あと、専用デバイスって、なんか、いいよね。ロマンがあります。


僕はWebライターなので、仕事でも執筆をするのですが、仕事ではPomeraはあまり使っていません。だって、Webライターの仕事、PC必須だから……。資料を見るのにもPCがないと……。


PCを前にしてPomeraを使うのも変だし、Pomeraに資料を先にまとめたアウトラインを作っておくのもアリですが、僕は言うほど外で仕事をしないので……。


最近は、小説もPCで書くことが増えているため、Pomeraはあまり使っていないですね。


個人的に、Pomeraの難点はキーボードにあると思っています。キーボードの話は長くなるので、また後ほど。



次に、一番使っている人が多いだろうPCです。


メリットは、圧倒的な使いやすさ。ネットに接続できるので、資料も辞書も全てPC上で完結できます。投稿もスムーズなので、ネット小説だとやはりPCが強いです。


テキストエディタも、日本語入力ソフトも好きなものを選べます。


あと、好きなキーボードを使えるというのも個人的には大きいところ。


デメリットは、ネットが楽しいことです。SNSを見ちゃうよね! 作業用BGMを探してるつもりが、気がつけば動画見ちゃったりするよね!



最後に、スマホ・タブレットです。


スマホで執筆できる人は、すごいと思います。僕は非物理ボタンが苦手で、スマホももう十年以上は使っているのに、未だに慣れません。メールを打つのすら、スマホではあまりやりたくないです。


タブレットは、キーボードを接続すれば使いやすくなるものの、PCとは微妙に勝手が違う部分があるのが難点ですね。


ただ、携帯性が高いのがいいところです。


スマホとタブレットに関しては、執筆に使用した経験があまりないため、色々なことを語れないのが残念なところですね。



また、PCやタブレットを使う場合、「キーボード」問題もあると思います。


ねえねえ、どんなキーボード使ってる? おじさんに教えてよ、ぐへへ……。


僕はキーボードオタクで、新旧の色々なキーボードを使ってきました。仕事でも、キーボードレビューの依頼が来て、提供品をいただくことがあります。これまで使ってきたキーボードの種類は、百を超えているはずです。


メンブレン、パンタグラフ、メカニカル、静電容量無接点、色々使いました。



結局、一番使用頻度が高いのはメンブレンとパンタグラフです。



ただし、キータッチにこだわりがある人間なので、メンブレンと言っても、普通に家電量販店で売られている格安のものはあまり好きではありません。キータッチが良好なメンブレンが欲しい場合は、最低でも5000円台になります。


あと、近年のメンブレンキーボードは、薄型キートップが多すぎますよね。ステップスカルプチャが欲しい……。


そのうえ、トラックポイント大好き人間なので僕はかなり特殊なタイプだと思います。



メンブレン方式のいいところは、疲れにくさとノイズの少なさです。適度な音があるモデルが多いものの、メカニカルほどのうるささはありません。


もちろん、メカニカルにもスイッチごとに色々なタイプがあり、音量レベルも音程もさまざまです。高音寄りのスイッチもあれば、低音寄りのスイッチもあります。


ただ、個人的には「静音」があまり好きじゃないんです。テンポよく文章を打ちたいので、音でテンポを取りにくい静音モデルは結構思考が止まっちゃうんですよね。


だけど静音じゃないメカニカルは、基本的にメンブレンより音がデカいし音もあまり好みじゃないことが多くて、困っています。そのうえ、底付き感が結構硬いです。


近年は、ガスケットマウントという底付き時の負担を軽減する構造が高級メカニカルキーボードで流行していますが、それがあっても硬いと感じます。


一方、メンブレンはラバードームが使われており、底付き感が適度に柔らかいので長時間ひたすらタイピングし続けても指が痛くなりにくいです。


デメリットは、「現行販売品」で「キータッチが良いとされている」製品が少ないこと。



パンタグラフ方式のいいところは、適度な静音性。音が結構しっかりとするものの、メンブレンよりは静かなモデルが多いです。ヘッドホンを着けて音楽を聴いていても、聞こえないということはありません。


ただ、部屋の外には漏れにくい音ですね。


最近よく使うパンタグラフは、トラックポイントキーボード(旧版)です。キー同士が離れているアイソレーションタイプなのが好みから外れるところですが、キータッチが近年のパンタグラフと比べると良いのが好み。


あと、トラックポイント大好き。しかも、旧版なのにまだ普通に新品で買えますからね。最新のワイヤレス版が1万3000円以上するのに対し、こちらは6000円程度です。


1万円未満で、コンパクトなパンタグラフを探すという場合、これが個人的には最もおすすめ。



メカニカル方式のいいところは、カスタマイズ性だと思います。


もちろん、あまりカスタマイズできないメカニカルキーボードもありますけどね。


近年はホットスワップ対応のキーボードが、増えています。ホットスワップというのは、規格が共通しているほかのスイッチに交換できる構造のことです。基盤がプリント基板になっており、スイッチが半田付けされていないため、交換できます。


これで、「最高に自分好みのキーボード」を作りやすいのがいいところですね。本体構造は好きだしデザインもいいんだけど、スイッチがなあ……ということは、結構ありますから。


あと、メカニカルキーボードは打鍵感がハッキリとしている製品が多いのも魅力のひとつです。


メンブレン、パンタグラフ、静電容量無接点には共通点があります。


ラバードームです。


メカニカルには、ラバードームがありません。ラバードームのおかげで底付き感が柔らかくなるものの、底付き感が少し曖昧になるという側面もあります。これを好まない方も結構いるのですが、そういう方は実質メカニカル一択です。


メカニカルは、底付きが少し硬質。


この独特の打鍵感は、メカニカルでしか楽しめません。


ただ、個人的には一日中使っていると疲れます。執筆ジャンキー的には、楽しいけど常用したいとは思わないキー方式です。気分転換に使うくらいが、個人的には好み。


あと、好みを追求していくとお金がかかる……。普通に3万円以上するのが好みドンピシャだったりするんじゃ……。キースイッチも、結構しますしね。



静電容量無接点のいいところは、耐久性です。


物理的な接点を持たないスイッチなので、耐久性がほかのキースイッチ方式よりも高いのがいいところ。スイッチが壊れるより前に、ラバードームがへたります。


ラバードームは「キーを押す力の重さ」である「押下圧」を決めており、これがへたっても入力は可能です。ちょっと打鍵感が頼りなくなって、押下圧が下がるくらいかな。


あと、独特な打鍵感があります。


ラバードーム感が適度に感じられながらも、ゴム感は薄め。矛盾した感想になっちゃった!


非静音のモデルは、ポリポリとした感覚と音が楽しめます。


静音のモデルは、スッ……ト……という独特な音です。


まあ、REALFORCEなのかHHKBなのか、Nizなのかによっても音は変わりますが。


デメリットは、「高い! 少ない!」です。


最安値でも、2万円しますからね。


まあ、耐久性がバカほど高いため、買い替えなくてもいいので、ハマればコスパは高いと言えるでしょう。十年以上は、余裕で使えます。



ここまで長々と書いてきて、個人的には「メンブレン」「パンタグラフ」キーボードを使って、PCで執筆するのが一番おすすめという結論に至りました。


この二つは、長時間執筆するときにストレスがあまりありません。楽しくはないかもしれないけれど、ストレスがないのがいいところです。


メカニカルは個人的には、「楽しいけど若干ストレスがある」感じがします。


静電容量無接点は高価なうえに、結構好みが分かれるので安易に人に勧められません。


まあ、これは一日のほとんどの時間をキーボードとマウスを触りながら過ごす奇特な人間の感想なので、あまりアテにはならないかもしれませんが……。



また、2024年1月時点で新品かつ適正価格で購入できるものなら、以下のようなモデルが個人的には好きです。



■メンブレン

・ビット・トレード・ワン「BFKB92UP2」

・ペリックス「PERIBOARD-106」

・Logicool 「G213r」

・Logicool 「K295」(静音派向け)

・エレコム 「プレミアムメンブレンキーボード」


■パンタグラフ

・lenovo 「ThinkPad トラックポイントキーボード」(旧有線版)

・Logicool 「MX Keysシリーズ」(Miniがイチオシ)

・ビット・トレード・ワン「BFKB113PBK」

・Logicool「ERGO K860」



ちなみに、僕が今手元に残していて実際に使うことがあるキーボードは……。


気分によりけりですが、こんな感じです。


■メンブレン

・HHKB Lite2(日本語配列版/US配列版)

・IBM SpaceSaver Keyboard Ⅱ RT3200

・富士通 Libertouch

・ミネベア RT6652TWJP

(以上4つ、全部とっくに終売になってます……)


■パンタグラフ

・Lenovo ThinkPad SK-8855(終売)

・Lenovo ThinkPad トラックポイントキーボード(旧有線版)


■メカニカル

・Keychron Q2 US配列版(たまにしか使わない)

・ELECOM Leggero TKL 静音赤軸(深夜に使うことがある。バカほど静か)


■静電容量無接点

・HHKB Professional Classic(US配列のみ)

(HHKBは日本語配列版のFnキーの位置が好みじゃないので)


はい……言いたいことはわかってます。


「多いわ!!」


メインで使っているのは、RT3200とSK-8855です。

理由は、トラックポイントがあること。

どっちも、とっくに終売になっている昔のキーボードですね……。

中古で状態がいいものだと、1万数千円しますね。

未使用が2万円を超えているのも、よく目にします。

正直、この二つが大好きな人間でもなければ、今買うキーボードじゃないかも。


「どうしてもメンブレンがいい! だけど最近のメンブレンは嫌じゃ!」

「どうしてもパンタグラフがいい! だけど最近の以下略!」


そういう人には、中古で買うのもおすすめかもしれません。

どちらも、メルカリやヤフオクで状態がいいものが結構頻繁に出回ります。

あと、RT3200はデザインがエロいです。

IBMのキーボードって、なんかエロいんですよね。


うん、何の参考にもならん!!


なお、僕は「執筆には日本語配列がいい」と思っています。


特に、スペースキーが小さいほうがいいです。


変換無変換で、入力の切り替えをしているので……。これがすごく便利。


日本語入力が基本になる文章執筆においては、US配列の利点はあまりありません。


使いたいキーボードがUS配列しかない場合には仕方がありませんが、そうでないなら日本語配列から探すのがおすすめです。


何の話……だったんでしょうね?


一番長い話になりましたけども……。


キーボードの話がしたかっただけかもしれません。

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