｢お願い､貴方の力を貸して!!｣

“…分かった｡では…約束しなさい”

｢……？｣

“自分の正体は､絶対主に明かしてはいけません”

｢もしその約束を破ってしまったら…私はどうなってしまうの…？｣

“正体を知ってしまった主と貴女は､能力を失う”

｢…………!!｣

“さぁ…覚悟を決めなさい”

――私は……娘を守りたい!!

アイラはもう1つの門…“転生の門”をくぐった!!

…ある日―――。

サラは義母と義弟の3人で出掛ける機会があった。

義母はいつになく優しかったので､サラはとても嬉しかった｡

――しかし､それは義母の作戦だったのだ。

｢――あそこからきれいな虹が見えるわよ｣

義母は嘘を吐いた…そこは崖っぷち。

虹は――出ていなかった。

｢虹はどこですか？おかあさ…｣

…………ドンッ!!!!!

｢…きゃぁぁッッ!!??｣

振り返ったときは、もう遅かった｡

義母がサラを崖から突き落としたのだ―――。

｢ふふっ…あはははは!!!!｣

これで村は私たちのモノよ…!!!!

ジュリアは何事もなかった様に自分の息子…アレンだけを抱え村へと帰って行った……。

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