第9話

 ●月☆日


 旅立とうとしたら彼女に遭遇した。彼女も何処かへ行こうとしていたらしい。僕は何故かと問う。彼女は「許されざる思いを断ち切るためです」と言う。曰く、好きなひとができたけれどそのひとは自分とは種類が違うのだそうだ。


 彼女も僕に何故ここを出るのかと問う。僕は「禁じられた恋情を消失させるためです」と言う。僕にもまた好きなひとが出来たのだがそのひとは自分とは種類が違うのだと伝えた。


この時、僕と彼女は互いに互いを慕い合う仲だという事が分かった。

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