俺のスタート

色野あにまる

第1話 プロローグ

 お正月。

 それはそれは最高なイベントだ。

 ガキの頃なんて俺は近所の川沿いにある大きな広場に行って、凧あげを楽しんだもんだ。

 家に帰ったら親戚のおじさんやおばさんたちがたくさんお年玉をくれたし、夜になって飯の時間になると、大量のおせちをみんなで囲んでわいわいやっていた。



「寝るか……」

 12月27日。

 新年が楽しみだな。


 俺は思ってもなかった。

 『その日』が俺のスタートになるなんて。

 

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