俺より先に海外から転校していた少女が虐められていたから俺が幸せにするしかない。

激 辛

第1話

今日から俺はこの高校に転校する。


 今まで転校なんてしたことなかったからとっても緊張する。


 「入れ」




 クラスを見渡すと視線だけで緊張する。


 「平田 かずや・・・です!」


思わず声が裏返ってしまった。そしてクラスから笑われてる。最悪だ転校初日から、笑われてる。


 「じゃあ、平田早速、一番後ろの端っこに座ってくれ」


「分かりました」


俺は笑われながら、席に座る。


 そして、先生が朝のホームルームを進めてくれた。


 けど、終わっても笑ったままだった。


 1限目まで少し時間があるが、この笑われた空間で話しかける余裕がない。


 と言うか笑い過ぎじゃない?


 誰か話しかけて、来ないかな、少しでも気を紛らわせいたのに


 「あ・・・あの・・・こ・んに・ち・は」


 話しかけてくれた。


「あ、初めまして、今日から」


あわあわしてる。


 さっきまで笑われてずっとそのことばっかり気にしてたけど、隣さん夢の外国人美少女だ!


 おそらくさっきの言葉的に・・・


えっ、


 「あの、ど・・・かし・・ました?」


「それ何??」


「え・・・これ・・・ですか?」

彼女は机の中には、明らかにそれはパーー


 「これ、皆さんも・・・入れてます・・・よね・・・そう聞きました」


俺は今だに笑ってるクラスを見る。やっと分かった。


 正直、高校生になってまでたかが噛んだくらいで10分くらい笑い続けるのはおかしいと思っていた。


 本当の理由は彼女の隣になったからだ。

 


_________

 「あの、それは」


「転校生君、今日からよろしくね」


俺は急に話しかけられる。


 「え、うん。そのそれよりあれは」

 俺はこっそり指を刺す。


「あー、あれは、とりあえずいいからさ、とりあえず私、姫川 姫よろしくね」


「うん、よろしく」


チャイムが鳴る。


 姫川さんは席に戻った。


 

 始めての転校先の授業で緊張するかと思っていたが、それより隣の子が気になって仕方がなかった。


 何も持ってないんだろうか


 「転校生、」


「あ、はい!!」


「いい返事だ。」


クラスが笑う。


 恥ずかしい。


 「あれ、マリアまた教科書持って来てないのか」


「す・・・すい・・・ません」


おかしい、バックの中には入ってるように見えるけど、


 「ねぇ、それ」


「私が教科書見せてあげますよ!!」


隣の人が手をあげる。


 「悪いな今日も頼む」


「はい!!」


そして、マリアさん?は隣の人の席に付ける。


 「転校生はあるか?」


「あります」


「うん、いいな。転校生はまだ難しいと思うが分からないことがあったら聞いてな」


「はい!」

_________

転校最初の授業だから、頑張ろうと思った。


 だが、俺は隣のマリアさんがパンに刺され、ケシカスを投げられ、陰口を言われ、足を蹴られて、だけどしっかり笑顔でいる。


 そんな光景にとてもじゃないけど、集中が出来なかった。


 俺はマリアさん見ながら、転校前を思い出す。


 俺は転校前は虐められていた。と言うより虐めから逃げて転校した。


 だから、俺は庇ってあげたいけど、きっとあれを庇ったら自分がいじめられる。


 虐められる怖さは嫌な程知ってる。


 【ありがとう、君が始めて優しくしてくれた】


あの時はそれが裏切りになったんだろう。


 だから、もう人を庇わないって尚更決めたじゃないか。


 

 ごめんね、マリアさん

  

 「ほら、お前らこっちを向け」

 そして、みんなは前を向く。


「あの、せ、せ、せんせんい」

 マリアさんが何か言うのか?


「どうしたの、マリア?」


「ト、トイレに」


「あー、分かった、行ってこい。」

_________

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俺より先に海外から転校していた少女が虐められていたから俺が幸せにするしかない。 激 辛 @eaconnn

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