【訂正前 06:24】暴言や暴力を受ける毎日、俺が好きで虐めてしまったことを謝罪されたのだが、今更謝ってもドMになったからむしろもっとして欲しい

激 辛

第1話

私はお兄ちゃんに未だに素直になれない。


 幼馴染のあいつに昔のノリをしてしまう。あんな義妹なんかに取られたくない。


 好きな人ってついつい虐めたくなるんだよね。



ーーーーーーーーーーー

 「さっさと作りなさい」

 当たり前のように義母からビンタを受ける。


 「・・・うん」

俺は料理をする。目の前で義母と義妹がテレビを見ている。


「おいクソ兄貴、こっち見てないで料理に集中しろ」

 机にあったペットボトルを俺にぶつける。


「アチッごめんなさい。」

 そして、やかんを触ってしまった。


 「ほら、集中してないからそうなった。」


 

 変わらない毎日、当たり前のように受ける暴言と暴力。


ーーーーーーーーーーーーーー  

 家以外でも変わらない学校でも同じ。


 「アタル。はぁ幼馴染って本当最悪だわ。」


変わってしまった幼馴染の暴言にも慣れた。


 「何、だらなしない顔してるのよ。私が目覚ましてあげる」


強烈なビンタを受けた。


 俺は何かと理由をつけてこうして毎日幼馴染から攻撃を受ける。



 「そうだ、アタル。」


「どうしたの?」


「アンタ放課後体育館に来なさい。」

  

 もうこのあとどうなるかも分かっている。けど逆らえない。


ーーーーーーーーーー


 そして、幼馴染含むクラスメイト達に散々ボコボコにされた。


 体が全身痛い。

 本当に痛い。俺はいつまでこんなことをされないといけないのだろう。


 きっといつか家を出て時間が解決してくれる。


 「あっ、アタル言い残したことがあるの」

俺を後ろでクラスメイトにボコボコにされる姿を眺めていた、西宮さんだ。


 「何?」


「あんたは変わらないでね。いつまでも」


 西宮さんの顔は小悪魔のような恐ろしい顔をしていたが、少しだけ興奮してしまった。


 そうか俺が変われないから、いつまでもこんななのか。

ーーーーーーーーーーーー

  俺はボロボロになりながら家に向かうと、ボコボコにされている人を見つける。


 酷い。


 俺はその人をすごいと思った。辛いことに耐える姿をに憧れを感じた。


 俺は思わずその人に声をかけてしまった。


 「大丈夫ですか?」


「あっ、ごめん少し待っててね今、体中が痛いから」


 「俺、応急道具持ってます。」

毎日こんなことを受けているから常に持ち歩いているんだ。


 「違う、違う!俺は今最高の瞬間を体感しているんだよ」


「えっ?」


 その人は笑顔だった。嘘をついてようなの様子は無い。


 これが俺の人生を変える・・・いや素晴らしいことだと理解させてくれる出会いだった。


 

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