元から嫌われているが、さらに痴漢の冤罪になって、何か変わった?
激 辛
第1話
「近寄らないでよ」
そんなこと言われても席隣だし
「はぁー、なんでアンタと私ってやたら被るのかな?」
小学生から一緒の春。中学校も一緒で、高校も一緒。と言うか進学先にさきに決めてたの俺だし、
俺のこと中学生から嫌いだったんだから別な所行けばいいのに
「・・・」
「もしかして、私のこと好きなの?」
はぁー、もう嫌だ。
「えっ、優って好きなの!!分かりやすい!!」
春の友達の夏が、俺に向けてそう言って来る。
このやりとりも何度かやったなぁー
もう否定する気にもなれない。
否定したら、うわぁー、誤魔化すとかだっさっーって言われる。
どっちみちアウトだよ。あーもう嫌だ。
________________
俺の体操着が消えている。
はぁー、誰得だよ。
いやみんなは笑っているから、得はしているか。
アイツらにもし子どもが出来たら、体操着を盗むと楽しいぞと教えるのだろうか??
まじでだるい。
ーーー
「友達居ないって、凄いよな」
「あー、俺そんな孤独でかっこいいと思えるくらい強い心を持ちたいよ」
わざと聞こえる声で言って来る。俺はお前らと仲良くなくて誇りに思うよ。
さて、そのボッチはボッチなりに、やりたいことがあるしなぁ、俺は図書館に行って本を読む。
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はぁー、見つけてしまった。
財布が落ちている。
見つけてしまったなぁ。最悪だわ。
ーーーー
届けたのはいいけどこれだけで疲れた。あと人助けってやっぱり時間が取られる。
俺ってこんなこともめんどくさいと思うから、嫌われるんだよなぁ。
ーーーー
時間は減ってしまったが、図書館に来る。
「辞めてください!」
「いいじゃん」
うわぁ、キモい。後輩の子に向かって話しかけまくっている。後輩の子は見るからに嫌そうな顔をしている。学校で、しかも図書館でするなよ。
録音して
「いいじゃん、人は居ないんだし、俺うまいよ」
「辞めてください、私は本当にそう言うの興味なくて、」
はぁー、とりあえず教員に連絡して、カシャと写真を撮る。
「おい、何やってるんだ?」
「・・・っ!」
「あー、優じゃんどうしたんだよ。何か文句あるのか?」
「いや、お楽しみのところ悪いけど、ここ図書館だそ。」
「はぁー、そんなの関係ねぇよ。つかお前とこの子しか居ないだろう。」
この子、やっぱり名前も知らないのか、
「いや、俺がいるじゃないか、辞めろよ。こんな所で」
「ん?ぁ口答えするのか?」
「同学年だそ。俺たち、」
「はぁ、そうやって空気読めないから、友達居ないんだよ」
「そうだね。友達居ないね。だから、ここは俺のテリトリーだ。ナンパは辞めろ」
「ナンパじゃねぇよ。あと恥ずかしくないのか?ヒーロー気取りかアニメの見過ぎじゃないのか?」
「そうだね。アニメ見てまくってるよ。ヒーローだよ。俺は少なくとも図書館の」
「キモい、お前マジで」
「そうだね。キモキモだねぇー」
「お前、マジで、頭おかしいだろう。」
「うん、否定しないよ」
とこんなやりとりをしていると、教師が自分やって来た。男は否定したが、しっかり内容を録音して、俺の暴言と女の子の辞めてと言う言葉も残してあるから、直ぐにこっちの言葉が正しいと判断された。
後輩の子に感謝された。久しぶりだなぁ。感謝されたのは、
お礼したいって言ってたけど、俺は学校で嫌われてるから、とりあえず話しかけないように、頼んでおいた。
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