第2話

「ただいま」


やはり、誰も返事をしない。


「お兄ちゃん、ご飯を作って」


「わかった」


妹は昔は笑顔で料理を作ってくれた。けどあれから俺に任せるようになった。頼めば作ってくれるのだが、すごく悪口を言われる。


「・・・いいよ。」


ーーーー


「お兄ちゃん、味薄い」


「ごめん」


いつもは笑顔で褒め合うのが、うちの食卓だった。けど今は誰も言わなくなった。


それ所か、こうやって文句を言われるようになった。

これを少しでも味を濃くしたら、味が濃いと言われる。


つまりどっちもアウトだ。なら節約も込めて、味を薄く。している。

だから、今は節約もあるため、


はぁーつらい。



ーーーー


そして、夜


「あぁー辛い」


涙が出てきた。

自分の以外のみんなが別人に変わったような、自分だけこの世界に取り残された気分だ。


寂しいし、泣きなくなる。

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