第6話

俺はただ普通にこの力を使って誰かを守れたら良いと思ってた。


 だからと言って、全ての人を救うような人間にはなりたいと思ってない。と言うか不可能だと思う。


 そしてこの力を使わないで、好き放題やらせる方がよっぽど間違ってるよな。


 俺は考えた、もっとクラスを怯えさせることにした。


 「おい、お前」


 俺は適当に近くにいたまだ度胸のありそうなやつを指した。

「・・・なんだ、陰キャ」


「お前、今からこれを待て」


俺は指一本で机をみんなの前で待って見せる。


 もはや力の問題では無い。確実に重力がおかしいことになっている。


 「ほら」


「うわぁ」


「それで、俺を殴れ」


「・・・な・・・何言ってるの??」


前田さんが心配してくれる。


 「大丈夫だよ。俺ありえないほど強いから」

 とりあえず御浜の持っている動画を潰してみせた。


 「早くやれ!じゃねぇと次はテメェだ」


「・・・はい!!」


 そして、俺を叩くが一切血は出ずむしろ机が完璧に壊れ、叩いた奴の方が衝撃で痛そうにしている。


 「どうだ、これが本当の俺だ。」


 今まで散々馬鹿にして、雑魚呼ばわりした人がありえない強さをしている。


 クラス中は思ったのだろう。復讐されたら


あー、なんか解放された気分


 「おい、いまからじゃんけんしろ。負けた奴はお仕置きしてやる。」


「えっ何でしないといけないんですか?」

俺を虐めて、廊下を引きずった森山が敬語を使っている。


 「そんなの、ストレス解消、さぁ早くやれ」


そしてクラスメイトの男子はじゃんけんする。


 「おい、女子もだぞ。俺を散々虐めたからな」


怯えてしてしまった人もいる。


「いや、怖い」


逃げようとしたが、ありえない速度でそいつ前に立つ。


 「無理ぃ次に逃げたら君ね」


「・・・はっはい」


そして、負けたのはクラスの男子


 「ひぃ・・・」


 俺はそいつの関節を曲げては直しを繰り返した。


 もう前田さんは怯えて、俺をみてない。

  

 その後も俺はクラスに絶望を叩き続けた。

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