第2話

【そ、そんな】


【お前みたいな元平民じゃなくても、良い相手が見つかったからなぁ】


ーー

本当に世界ってあの時は理不尽だなぁって思った。


別に私も好きで頑張っていた訳じゃない。そうしないと生きていけないからそうしてただけ。


「ユウ!!ご飯まだ??」


「うん、少し待っててね。お姉ちゃん」


まぁ、今は地獄を耐えたから、今はこんなに幸せなんだけどね。


「はい、出来たよお姉ちゃん!!ラーメン!!」


「おー、美味しそう!!」


異世界料理、いつ見ても見た目も匂いも別格に違う。


「うまい!!」


「だね!!」


ユウには、異世界の知識を見る力がある。その力を使ってこうやって料理を作ってくれて居た。


「ありがとう、ユウ美味しいよ」


「うん」


ユウは私の天使だ。


あの地獄のような家で、唯一の私の味方で、ずっと私に影で支えてくれた。


はぁー、今頃、あのクソ家族は後悔しているだろうか、


無能なユウが私に着いて来て消えたことに


ーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る