マリーさん?
未だに違和感の正体を掴めずにいるユグドラシルに『鑑定の魔眼』で見た結果を告げる。
「…ユグドラシル、その違和感の正体はねはね──奴隷になったからだよ…」
「…え?ど、奴隷?私が?誰の?」
ユグドラシルは何を言っているのか分からないといった表情をしている。
ひとまず、ユグドラシルの質問に答える。
「僕のだよ…」
「ど、どうやって私を奴隷のしたのですか?!」
「それはね、さっき君の腕を掠めた『影炎槍』のクソ効果…隷属化によるものだよ。」
「何なんですかその最低な効果は!…み、認めないのです!」
そう言ってまたユグドラシルが攻撃をしかけてくる。…が、今やユグドラシルは僕の奴隷。そのことを分からせるために僕は命令した。
「攻撃を辞めてこちらへ歩いてこい。」
「ッ?!身体が、勝手に!」
ユグドラシルの攻撃が止まり、こちらへテクテクと歩いてくる。
…可愛いなおい!!!
「うぅ〜…本当に奴隷になってます…ご主人様…」
「残念だけど今のご主人様は僕なんだよなぁ。」
「くっ…こうなったら!」
ユグドラシルが大きく口を開け、ある人物の名前を叫ぶ。
「マリー様ーー!!!!」
「おま!やりやがったな?!」
「ご主人様から勝てないなら私を呼びなさいと仰られてたので。」
過保護かマリーは?!
くそっ!どうする?応戦するか?いや──
そんなことを考えていると、遠くから轟音が聞こえてくる。
「ま、まさか…」
僕は頭を轟音のする方に頭を向ける、するとそこには…本が無数に繋がっているばけものがいた。その上にはマリーがのっていた。
「ユグドラシルがお世話になった。だから今度はこちらの番。絶対に殺す。」
「マリーさん?!」
僕は人生最大の命の危機を覚えた。
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えちょまです。
眠いんで寝ます。
新作です。
不幸な俺の幸せな終わり方 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16818023212787951768
それじゃ
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