44.提案
「あの~、大丈夫ですか?」
こっちに近づいてきた人はそう声を掛ける。
どうやら落ち込んでいる綾目を心配して声を掛けてきたらしい
「いや~、今この横に座ってる私の友達が一時間ぐらいしてるのに全部空振りして落ち込んでて……」
私はそう言葉を返す。
「じゃあ私が教えましょうか?私結構教えるのうまいですよ?」
私の隣に座っている綾目の落ち込み具合を見てそう提案してくる前に立っている人。
今の発言からして教えるのには自信があるのだろう。
教えるのが本当に上手いのであればその提案は正直言って助かる。
私が教えようとしても私自身が感覚でプレイしてるタイプなので教えるのは苦手だ。
かといってこのままバッティングセンターを後にするのもせっかくの休日があんまりいい思い出として残らないことになってしまうのであまりしたくない。
「綾目どうする?この人に教えてもらう?」
「なっちゃんが決めて……」
綾目にそう聞くが余程ショックだったのかあまり話を聞いていなそうだった。
それでも一応返事はくれて私に決定権を委ねてくれたのでこの人の提案を受けようとしたがまだ名前を聞いていなかったことを思い出し名前を尋ねる。
「じゃあお願いしたいんですけど、その前にお名前聞いてもいいですか?」
「そういえばまだ自己紹介してませんでしたね、私の名前は
………え、その名前ってゲームのヒロインの名前じゃん。
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『高嶺の花の華雅さん。クールそうに見えて実はただのコミュ障』
https://kakuyomu.jp/works/16818023212794002568
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