10.一人目のヒロイン

その後、他の人の迷惑になるということで一度自分の教室に戻ってもらい昼休みにもう一度話そうということになった。


「なっちゃん!こっちこっち!」


そう呼ばれて綾目のほうに行く。

そしてそのすぐ近くにはゲームで見たことのある美少女がいた。

するとその美少女が自己紹介をする。


「初めまして黒川夏希さん。わたしの名前は名取芽衣なとりめいと言います。これからよろしくお願いします」


そう丁寧に自己紹介をしてくれる名取さん。

っていうかこの名取って名前知ってる……というよりも本来新入生代表挨拶をする筈だったヒロインの子じゃん!


……なんでそんな子が綾目と一緒に私のところに来るの?

なんかおかしくない?


そんな感じの事を考えてると改まって名取さんと綾目が謝罪の言葉を口にする。


「黒川さん…さきほどはすみませんでした」


「さっきは私もごめんね。ちょっと周りが見えてなかったよ」


そうやって謝ってくる二人。


「いや、別に気にしなくても大丈夫だよ」


最初はちょっと驚いたけどもそんなに改まって謝られるようなことはされてないし。

でもこういうところで素直に謝ることが出来るのはいいことだよね。


「それでさっきの休み時間の時のアレ、なんだったの?」


そう私は二人に問いかける。

別に気にしてはないけどなんでああなったのか普通に気になるし謎だ。


二人が仲良くするならまだ全然わかる。この世界の主人公とヒロインだし。

でも二人で勢いよく私のクラスにくるのはまったく意味がわからない。


……ていうか私のことは気にせず二人で仲良くしとけよ!


それに何故か綾目はちょっと名取さんの事睨んでるし。

君たちこの世界の主人公とヒロインでしょ?

もっと仲良くしなよ。っていうよりするべきでしょ!


そんな風に一人で悩んでいると二人からああなった理由を説明される。


「実は……」


そんな感じで理由を聞き始めるのだった。




───────────────────────

素直に謝ることのできる子っていいよね!

少なくとも自分は好き。



少しでも面白いと思って感じたらぜひフォローと☆☆☆を付けてください!


作者のモチベーションになります!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る