7.入学式後

その後、新入生代表挨拶は無事に終わり入学式も特に問題なく滞りなく進み終わった。


……ヒロインとの接点が少し減ったのは問題かもしれないが。

本来は新入生代表の挨拶をしているヒロインを綾目がキラキラした目で見てそれに気づいたヒロインが綾目に微笑むといった場面があったはずだ。


私がゲームをやってる時は「普通こんな都合よくヒロインがこっち見る?」と思い違和感を覚えたものだが綾目があんなに美少女だったらそりゃ目にとまるよねって話だわ。


そんなことを考えながら私は昼食を作る。


ちなみに入学式が終わったあと教室に戻り軽く先生からの話を聞くだけで解散となった。

まぁ入学式だしこんなもんだよね。


あとクラス分けの結果、綾目とは別のクラスになった。

このクラス分けを見たとき綾目が「ちょっと先生に直談判してくる」と目が据わった状態で言って何処かにいこうとしたため私が慌てて止めるはめになってしまったが。

その結果周りの人たちに少し注目されてしまった。


綾目、普段はもうちょっと常識あるんだけどな~。

たまに暴走するからよくわからん。


そんなことを考えていると料理が完成したのと同時にピンポーンとインターホンの音が鳴った。


すぐに玄関の方に行きドアを開け客人を出迎える。


そこには


「なっちゃん来たよ~」


私服姿の綾目が居たのだった。


「いらっしゃーい、ささ早く入って」


「お邪魔しま~す」


そう言って丁寧に靴を脱ぐ綾目。


こういう細かいところで性格がでるよね。


ちなみになぜ綾目がここに来たのかというと綾目が「今日なっちゃんの家行っていい?」と聞いてきたので「それなら私の家で一緒に昼食食べよう!」という話になりここに来たという訳だ。


「もう、ご飯できてるから手洗ってからこっち来てねー」


「わかったー」


そんな風に会話をする私たちだった。



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