RUN

介裕

第1話

 はい、僕にとって、本当の意味でゴールというものは存在しません。

 もちろん物事の終わりという意味でのゴールは存在しています。

 死んだらゴール、というのは、今回のインタビューでは不適切ですかね(笑)

 でも例えば陸上を、それも短距離をメインにしている僕は、競技の終わりをゴールと感じていません。

 予選、準決、決勝。その過程で区切りはありますが、競技の終わりであって、ゴールではないです。

 ゴールとは終着。ほんとうの意味での終わりだと思います。

 国内のメダルを取ったときも、世界の舞台で敗戦しても、それはゴールではないと思っています。

 本当のゴールが何かですか? 

 それこそ死ん……いや亡くなったときもそうですし、走れなくなった時かもしれません。

 それでも僕にとってのゴールはまだ考えられません。

 今は終わりの事よりも、次を始められるように、いつでもやれる気持ちを高めています。

 走り続ける事が、最高のゴールに向かうスタートと信じているから。

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RUN 介裕 @nebusyoku

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