新しいことへの挑戦

第1話

　新しいことをやる

それは勇気のいることだ。

やったことがないからこそ不安もある。だけど、挑戦することで得られることもあると思う。

だがそれには、あらゆる条件をクリアする必要がある。金銭問題や時間が取れるかなど。

そんな中、俺はあることを始めることにした。

「トランペット吹いてみたい」

そう家族に伝えたのは学校が終わり家に帰った時だ。

なんて言われるか、気が気ではない。

お金だけでなく、俺にとっては時期という問題もあるからだ。

「やりたいことに遅いなんてないから、いいと思うよ」

家族には反対されなかった。

それどころかいいことだと言われるくらいだった。

普通という定義は難しいが世間的にみても珍しいタイプの人たちだと思うだろうが、俺にとってはとても嬉しかった。

「うん、ありがとう！」

　それから数日

学校に行くと友人の話題は塾のことばかり。

「やっぱりそろそろ塾行ったほうがいいんかね」

「でも俺は行ってないよ。塾よりもトランペットを習い始めたし笑」

「いやおかしくね！？」

友人に言うと似た反応が多い。

大学受験も控えている中やることじゃないと言われるが、俺はやって良かったと、心から言える。

トランペットはまだはじめたばかりでなかなか出したい音は出ないが少しずつ上達していきたいと思う。