第34話 エルフ系Vtuber多すぎ問題
「エルフ系Vtuberが多すぎる!」
「あ~~、確かに」
俺と正弥は女性陣がティティルにいろいろ教えるなか、目の前の問題について話をする
「ファンタジー種族の代名詞だからね~~、エルフは」
「まあ側だけの設定でそれ以外のエルフ要素ないけどね」
「確かにw」
Vtuberは二次元のガワを着込む
理想の自分や人気が出やすいキャラなどを着込んで活動をする
とはいってもただの人間って側だけだと目立たない
人間でも学生から社会人、ニートから社畜、赤ちゃんからご老人、幅広い設定のガワが存在するが、人間という枠を飛び越えれば
エルフ、ドワーフ、妖精、神、悪魔、魔人、魔王、吸血鬼といったファンタジーなものや
アンドロイド、ロボット、AI、未来人、といったSFもの
さらに言えば化け物、虫、スライム、木、動物、果物、幽霊、物体などなど訳の分からないものまである
そんな中、人気なガワは上のファンタジー、さらに言えば女性からはエルフが一番人気である
なぜかと言われると詳しくはわからないが、一番最初のエルフVtuberが人気になり、そこから広まっていったらしい
今ではもうエルフはありきたり、ダークエルフや現代に染まったエルフなど細かい設定を組み込まないと埋もれてしまう
実際にあった例だと
異世界転移系ニートゲーマー1500歳男の娘イケボエルフVtuber
ってやつがいた、エルフ要素がほとんど残ってない
そいつは意外と伸びたが、今現在はエルフ要素はない中の人丸出しな感じである
さてそんな中ティティルはガチエルフ、正直余計な要素をティティルにやってもらいたくはない
Vtuberだからディシアもガガルもそのまま本来の姿で活動で来ていたからティティルもそうであってほしい
「どうするか」
「でも社長、もう魔王とか聖騎士長とかいるから、うちの事務所はファンタジー寄りの事務所って割り切ればいいんじゃ?」
「まあそれが今のところ一番だな、純粋なエルフVtuberでも問題ないだろうし」
「ティティルさん普通に人気でそうな人柄だと思うし大丈夫じゃない?」
「まあそうだが、不安は残るんだよ」
ディシアやガガルみたいに都合よく側を超える要素があるとは限らない
さっき言った【異世界転移系ニートゲーマー1500歳男の娘イケボエルフVtuber】は肩書を超えるキャラクター性やトークを持ち、活動もゲームや歌、コラボなど幅広く活動しているから今ではたくさんのファンを獲得してるし、その肩書の長さをネタに知名度を伸ばしている
ティティルは優しい性格をしているがそんなVtuberはごまんといる
その中長期的に活動できていくかが心配なところ
「そんなに心配すること?」
「考えすぎではあるだろうけど、これに関しては配信するまでどうなるかわからないし、まあ俺の不安が無駄であってほしいけど」
さらに言えば、エルフ系Vtuberには先人の方々がいる、
一番大手のライブオンリーにはエルフだけを集めた箱すらあるほどだ
「そういえばティティルさんはガチのエルフなんだし、弓の腕が立つって言ってたしそっち方面で行くのはどう?」
「あっ、その手があったか!」
「え、結構軽く考えたけどこれいけるの?」
「いや、ナイスだ正弥!」
ほかのエルフ系と違いティティルは中身もエルフ、弓の腕というめっちゃ強い武器のことが頭から離れてた
「問題は配信だとそれを活かしずらいことだ、まだマーシャルコードに3D環境はまだないし」
「どこかほかの事務所に借りる?」
「俺とつながりで弓道レベルのことができるのはライブオンリーだけだ」
「あ~、あそこはね~~、個室からホールまでいくつものスタジオを持ってるからね」
そのままどうにか弓の腕を活かせないか調べていた
そして
「社長、これなら!」
「あぁ、いけるかもしれない!」
モニターには一つのゲームについての広告が映っていた
【VRMMO】、意識をゲームのアバターに移していろんなゲームを行うゲームジャンル
昨今は技術が進歩し、昔あったアニメのような世界に入れることで世界が沸いた
そしてそのVRMMOの新たなゲーム
数か月後にリリースされるこのゲームはVRMMOの要素ももちろんのこと、実際の肉体の経験や肉体能力がそのままアバターにも反映されるということ
そして最初に選ぶ職業には弓兵がいる
「けひっ、これはいけるぞ」
「はは、チートとか言われないか心配だよ」
そのゲームの名は【REALITY WORLD ONLINE】、通称RWO
そのゲームでティティルが波乱を巻き起こす
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