第29話 土御門鏡花
私の名前は土御門鏡花、マーシャルコードの事務員であり、Vtuber的なママとしても活動している
前の職場で上司といろいろあった後、弟の正弥と社長の龍錬くんに泣きつかれ、ちょうど次の職場を探していたから自分も入ることに
前の職場の話はあまりしたくはないけど、簡単に言えば男尊女卑思考のくそ爺上司からの嫌がらせやらセクハラ発言やら
『女は男に愛想よく尻を振ってればいいんだ!』
『なんだそのつまらなそうな顔は!』
『些細なことでぐちぐちと!』
『尻を触られたぐらいでギャーギャーいうな!』
あのはげ(ピー―)(ピー―)(ピー―)(ピー―)ったらいいのに
とりあえず社長にはげのいろんなパワハラセクハラの証拠を提出してから辞めたから今はどうでもいい
その後、マーシャルコードの事務員になってからは楽しい日々を過ごせている
弟とその友人しかいないから堅苦しい空気にならないし、二人は純粋に私を尊敬する目で見てくれるし、手が空いたら隙に絵が描けるし
給料の額が下がったがそれ以上に充実しているから何も問題ない
ディシアちゃんとガガルさんが来てからは大忙し………ってほどじゃないけど忙しさは増したわ
ディシアちゃんはアマツさんやゲーム自慢達から、ガガルさんはたそがれ学園関係からコラボの提案が来たり、嬉しい忙しさだった
後最近は今後の異世界人が来た際の対策マニュアルの作成なんかもしてたり
この世界のことがわかる資料の用意したり、できることをやっている
配信に関しては絵の提供しかできないから何かできることを探す日々
最近は3ⅮのVアバターの作成なんかも考えているけど、パソコン関係はちんぷんかんぷん、正弥は操作自体はできるけど3Ⅾのモデルのデザインはうまくいかないみたい
ということで最近は3Ⅾモデルを作るソフトの勉強中、
異世界組の二人とも仲良くやっていけている
ディシアちゃんは100歳越えらしいけど食事の際は見た目相応なのが微笑ましい
ガガルさんはめっちゃいいイケオジ、おじさんといっても若いほうだけどいい筋肉を持っており、前に触らせてもらったけどいい筋肉だった
語彙力がなくなるほど
ふふっ、やっぱり楽しいわね
とあるSNSでの二人の会話
『お久しぶりです先輩、今いいですか?』
『お久しぶり、大学以来ね』
『実は自分のサークルでコミケに参加することになったんですが、ほかのメンバーが一人感染症でぶっ倒れてしまって、少々お力をお借りしたくて!』
『懐かしいわね、あなたにお願いされるの』
『無理そうですかね?』
『仕方ないわね、データさえ送ってくれれば大丈夫よ、社会人だからさすがに昔みたいに缶詰は無理だからね』
『ありがとうございます!!!』
『それにしても日程的には余裕あるわよね?一人抜けてそんなに焦るほどなの?』
『そのサークル私と倒れた子の二人だけでして』
『OK理解した』
『そういえば先輩、前から気になってたんですがどうして普通のOLになったんですか?先輩の画力ならそっち系の職場も行けそうだと思ってましたけど』
『そうね~~、その時は不安定なデザインの世界より安定した収入のほうが魅力的だったのよ、社会人経験があったほうが良さそうだし』
『なるほど、ん?その時は?』
『今は退職して別の会社にいるんだけどね、そこで少しデザイン関係の仕事をしてたりね、まあ絵師ってわけじゃないけど』
『そうなんですか!じゃあまたイベントで本出したりするんですか?』
『あまり時間はないから本は無理よ、あと話は戻すけど、アシスタント代は払ってもらうわよ?』
『それはもちろん!』
『ところで今回の内容はどんな感じなの?』
『はい、◇◇◇◇◇の○○君と●●様の本(健全)です』
『前言撤回、アシ台はいらないから私も内容にかませなさい!!』
『えっ!!』
『○○君と●●様の絡みについて前もって話し合う必要があるわね!』
『しまった!そういえば先輩って好きなキャラの時のこだわりが超やばいんだった!!』
『今通話できる?語るわよ!』
『えっ、今21時ですよ、明日の昼にでも』
『明日は土曜だから徹夜しても問題なしよ!』
『ひーーーーーん!』
その後、朝の6時まで内容を語り合ったのだとか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます