聖騎士長召喚編

第17話 イベント後の配信と荒野の騎士



イベントを終えた次の日の配信を行う




「跪け、主らは魔王の前におるのだぞ」




『ははぁーー!!_○/|_ 』

『ははぁーー!!_○/|_』

『ははぁーー!!_○/|_』

『ははぁーー!!_○/|_』

『待ってました』

『ディシア様万歳!!』

『初見です』

『ニュースターから来ました』

『古参臣下やべぇw』

『そして未来のお前らの姿だ』

『ようこそ新人よ』



「うむ、優秀な忠臣が多くてわらわもうれしいぞ、それとニュースターVステージから登録してくれた新人臣下諸君よ、来てくれて感謝するぞ」




「今回は雑談配信をする予定じゃったが、質問コーナーしてほしいという意見があったからの、今回はその質問コーナーをやろうと思うぞ」


「本来なら事前に質問を募集しておけばよかったのじゃが、まあコメント欄で目についたものから選ぶとしよう」


「もちろん答えれない質問には答えれないからの、個人情報などじゃ」



『おーーー!』

『やっと来た』

『俺の質問が選ばれますように、俺の質問が選ばれますように』

『わくわく』

『楽しみ』




今回は前日の試合の疲れが残っているらしいので比較的に楽な質疑応答配信になった

イベントから来た新規さんのためにもディシアがどういうVtuberなのかを覚えてもらいやすくするためだ









「では質疑応答をやっていくぞ」







●好きな食べ物は何ですか


〇好きな食べ物は、そうじゃのう………カレーライスがいいの!、スタッフが作ってくれるカレーはうまいぞ~~!


『わかる』

『俺も店やインスタントより母さんのカレーが一番うまかったな』

『カレー最高!』




●スリーサイズは?


〇??スリーサイズ?とはなんじゃ?


『異世界にはスリーサイズはないのかw』

『まあそうごまかすよね』

『ちょっと男子~~~』




●次はどんな配信をする予定ですか?


〇基本ゲーム配信じゃの、ほかにやるとしても雑談か龍錬とのコラボかの~~



『まだ一人目だからね~』

『歌枠希望!』

『3Ⅾ化!!』



●アマツさんとの試合すごかったです!

格ゲーがうまくなる秘訣とかありますか?


〇ありがとうなのじゃ!!秘訣?わらわは魔王じゃからの、秘訣は何度も繰り返して体に刻み付けることじゃ!



『さすがディシア様』

『魔王だからで終わるかと思ったら普通に回答してた』

『でもディシア様は吸収するスピードが速すぎるんだけどね』




●同業者です、登録者が100からなかなか増えません、どうやったら登録者を増やせますか?


〇ふむ、同業者の方、わらわの自論じゃが、わらわは龍錬の応募者0のネームバリューのおかげで初配信から多くの人に見てもらえた

つまり宣伝などで人の眼に止まるようにすればいいとおもうぞ、ニュースターVステージがいい例じゃ


『ありがとうございます、参考になりました』

『さすがディシア様』

『見てもらえてなんぼって感じなのか』




●マーシャルコードってどんな感じ?


〇いいところじゃぞ!龍錬やスタッフのみんな仲良くしてくれるぞ


『龍錬の配信でもスタッフとの仲の良さが出てたよね』

『多分そうもしないうちに2.3人目の発表あるでしょ』

『あるかな~~~~?』








●自分は今学生で、将来が不安です、何がしたいのかわからないです


〇うむむ、これは大事な質問じゃな、何がしたいのかわからないのは何があるかわからないからじゃ、いつもの日常から離れて未知のものを知っていけば何かやりたいことが見つかるかもしれん、まあ見つかるかどうかはおぬし次第じゃが


『おーー、深い』

『どっか旅行行こうかな』

『いい話』




















「うむ、もう時間が過ぎてしまったの、今度するときは質問箱なるものを用意するとしよう」


「ではまたなのじゃ!!!」


『またなのじゃ~~』

『またなのじゃ~~』

『失礼しましたディシア様~~』

『おつです』
























ディシアが配信を終え、少し経っているころ


とある世界での荒野では







「ふん、はぁぁ!!」



聖騎士長ガガルが一人で殿を務めていた


もう1時間以上魔獣や敵兵を切り、盾で攻撃を防ぎ、敵軍を止めていた






「くっ、やはり手ごわい」


「あれだけの攻撃に肉体に傷一つつかない、やつは不死身か!?」


「だが聖騎士長といえど人であることは変わらない、こちらは数で攻めてやつの体力を消耗させていくのだ!」


「魔獣に攻めさせろ!」


たった一人の男に長く進軍を止められ、しかもか折れるそぶりを一切見せない男に焦燥感と恐怖を覚える


純粋な人間であるはずの聖騎士長が、悪鬼羅刹のようにしか見えなかった






「はぁ……はぁ……」


しかし先ほど敵軍の誰かが言っていたように、人であることは変わらない

徐々にではあるが消耗していき、両手両足の感覚が鈍く感じた


もちろんここで死ぬつもりはない、どうしようもなければそれまでだが、部下たちや王に会いに行くつもりだから


だからこそ殿を全うしたらすぐに帰るつもりだ





「ぐっ…………」


だが自分を逃がしてくれるような隙はない


それにまだほかの兵が国に撤退できているかわからない、せめてあと3日はしのがないといけない




「っ、はあぁぁぁぁ!!」


疲れを敵に見せずに敵を屠っていく


自分が愛した国のためにも




「ここで、終わるわけにはいかない!!」




プルプルと痙攣していた足に拳を叩きこんんで痙攣を止める



「死ぬ気はない、まだ嫁も子供もいないのにくたばるわけにはいかない!」


気持ちを切り替え、今度は魔獣のみではなく、操っているだろう敵軍兵士に狙いを定めて行動する



「『クイックオブハート』!」


自身の素早さを強化するスキルを使用し、目の前にいる魔獣の隙間を通って敵兵のほうに向かう



「なっ、まだそんな力を!?」


「ぎゃぁっ!!」


「下がれ、魔獣を盾にしろ!急げ!」



敵兵を数人切り落とすと警戒されて魔獣を壁にするが、逆に魔獣ごと切り落とされてしまう







「俺は倒れない、あいつらのためにも!」





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