第12話 練習配信と最強ゲーマー
【練習配信】ニュースターVステージに向けて【大乱闘ブレイクブラザーズ】
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時間になり、ディシアの挨拶から始まる
「跪け、主らは魔王の前におるのだぞ」
『ははぁーー!!_○/|_ 』
『ははぁーー!!_○/|_』
『ははぁーー!!_○/|_』
『ははぁーー!!_○/|_』
『ディシア様万歳!!』
「うむ!、今日も優秀な忠臣が多くてわらわもうれしいぞ、今回はとあるイベントに向けて練習する配信となっておる」
「イベント名は『ニュースターVステージ』、とあるゲーム実況Vtuberと複数指定されたゲームのどれかで勝てばそのゲーム実況Vtuberの枠で自己紹介と宣伝することができるというものじゃ!」
『ディシア様もあのイベント出るんだ』
『いつものディシア無双なら余裕でしょ』
『どのゲームで挑戦するの?』
『遊び大百全はなかったはず』
「そう、おぬしらの言う通りで遊び大百全は指定ゲームにはいっておらんかった」
ゲーム配信では遊び大百全しかしてこなかったため視聴者も少し心配だろう
「じゃから今回は指定内にあるゲーム、《大乱闘ブレイクブラザーズ》をやっていくぞ!!!」
『ブレブラキターーーーーー!!!!』
『それかーー』
『俺もよくやってる』
『昔の媒体の奴ならやったことある』
今回選んだのは大人気の格闘ゲーム『大乱闘ブレイクブラザーズ』、ほかのレースゲームやパズルゲームなどはディシアでも例の主催者には難しいだろうと考え、一番可能性が高い格ゲーを選択
「とはいってもわらわ今日から始める初心者、臣下にはいろいろと質問するかと思うがその時は教えてくれると助かるぞ」
『仰せのままに!』
『ディシア様が望むならば!』
『Yes, Your Highness!!!』
『サーイエッサー!!』
「では開始する、最初のムービーや説明のところは事前に進めたんじゃが、まだ初期キャラしかおらん」
『本当に今日は始めたって感じだね』
『まだあのキャラ回付されてないのか』
『魔王キャラだし【ヘルカイザー】選ぶかと思った』
『確かに』
視聴者の中ではディシアに合うキャラが決まっていたが、まだ解放されてないからと残念王であった
「うむ?ヘルカイザーとな?そのキャラが何かあるのか?」
『上級者向けのキャラ』
『原作で人気が高い魔王』
『主人公の勇者より女性に人気』
『魔王といえばって感じだけどなかなか操作ムズイ』
「ほう、同じ魔王とな?」
この『大乱闘ブレイクブラザーズ』には初心者向けから上級者向けのキャラと幅広く、
最初から解放されている初心者向けと違い、臣下が言うヘルカイザーは動きが重い代わりに火力が高いキャラであり、慣れなければ遅い動きでフルボッコにされてしまう
「ふむ、ふむふむ、魔王か!それはわらわが使わねばいかんな」
「本来なら初期キャラから選ぶ予定じゃったが魔王がいるならば話は別じゃ!!」
「わらわはヘルカイザーで本番に出るぞ!」
『まじか』
『さすがディシア様!!』
『いやさすがのディシア様でもそれはきついだろ!』
『だって相手があいつなんですよ、ご再考を!』
盛り上がる臣下もいるが7割は心配と変えたほうがいいという純粋なアドバイス
それも当然である、龍錬相手であれば余裕かもしれない
しかし実際の相手が違う
『だってアマツだろ主催って』
『アマツ主催のイベントで勝ったやつってそれこそプロゲーマーからVtuberになりましたってパターン以外いないだろ』
『まあ負けても開始前に名前を少し言われるし、参加賞的な』
『今までのディシア様無双を見てきましたが今回のそれは無謀としか思えませぬぞ!!』
『アマツはガチ、本気は出さなくても勝たせてあげようとはしない』
配信がディシアを心配する雰囲気で包まれる
だって相手が『アマツ』だから
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「はいヘッショ!対ありです!!」
ディシアが配信してる同じ時間に一人のゲーム実況者が配信を行っていた
「いや~~久々にハラハラできたっすね~~、連携プレーがうまいっす」
『いやその連携をソロで軽く倒してたんですが』
『いつもの話』
『今日動き遅くない?』
『↑厳しすぎだろwww』
このVtuber時代にゲームの腕だけで生きていけるのはそういない
Vtuberのかわいさカッコよさ、そして企画力などがメインであって
ゲームのうまさはそれに付け足す要素でしかなく、逆にゲーム下手でもそれを武器にできる
プロゲーマーであっても淡々とプレイしていてもだんだん面白くなくなる
しかしそんな中で、要素でしかないゲームのうまさに魅力を感じ、視聴者を喜ばせる一部の者たちがいる
次はどんな神プレイを見せてくれるのか
彼がこのゲームをやったらどんなことが起こるんだろう
その一部の中の一人
銀河系Vtuber・天彦星 (あまつひこぼし)
『こりゃ今度のイベントも名前読みイベントで終わりかな~~』
『アマツが負けたところ見たことないし』
『今頃参加者全員めっちゃ練習してるんだろうな』
『今の相手もアマツ余裕そうだったし』
『さすが最強Vゲーマー八皇の一人』
「そっすね~~、でも自分があっと驚くような強いゲーマーが来ることをワクワクしてるっす、知り合いのゲーマー友達と遊ぶのもいつも同じで飽き始めてきましたし」
「どっかに無名の天才とかいないっすかね~~~」
強者に飢えるアマツ
そんな期待は数日後、ディシア参戦によりどうなるのか
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