第5話 ディシア視点のこの世界
わらわはディシア、平和の象徴たる魔王である
さて、わらわはこの世界に召喚され、ぶいちゅーばーなるものをして生活することになった
まあ今回話すのは童から見たこの世界についてじゃ
まず驚いたのは人間種しかいないことじゃな、エルフやドワーフ、魔族や精霊は架空のおとぎ話であるらしい
それに魔術もないのだから根本から元の世界とは違う
科学と言って居ったがこの世界の技術は進んで居る
龍錬から支給された『ぱそこん』や『けいたい』には驚くばかりじゃ
そんな我が気になったものを数点あげていこう
一つ目は電気というもの、雷の魔法と思っておったが違うらしい
照明に関しても元の世界では魔術が使えるものは雷か光の魔術、使えなければ蝋燭を使っていたが、この世界では壁についているボタンを押せば照明がつくのには驚いた
二つ目は娯楽についてじゃ、元の世界でもここまで娯楽に関しては充実してなかった、自由にぱそこんを触れるようになってからいろいろ調べてみたがいろいろあって逆に困った、ゲームというものについて調べても種類が豊富で訳が分からなくなるほどじゃった
そして最後に、食事じゃ
召喚された日に龍錬からいただいた唐揚げ定食なるもの
鳥の肉に穀物の粉を塗して高熱の油に入れたものじゃが、初めて食べた際は驚いたわい、すまないがこれだけでこの世界にこれたことに感謝した
どうやらこの世界でも現在いる日本は食文化に力を入れているらしく、龍錬によると
「世界各国でどの場面で幸せを感じるかってアンケートがあったらしく、ほとんどの国は性的行為に幸せを感じていたが、この国日本は美味しい食事を食べることに幸せを感じると回答したんだ」
もし元の世界でそのアンケートを行っても結果は性的行為じゃろうな、食事なぞ酒のおまけのような感じじゃった
飲食に関してぱそこんで調べたがこれがまた豊富な種類じゃった
今現在一番気になっているのは未知の食事についてじゃ
前に食べたカレーライスやハンバーグ、焼き魚やサラダなども美味であった
それに甘味!一番は甘味がよき!
あいすくりいむなる白い氷のような牛の乳のようなもの
魚の中にあんこという黒い甘いものが入っているもの
二週間の間にいろんなものを食していたが、まだまだ食べたりない!
じゃがそれ以上の食事を望むなら金銭が必要
衣食住はある程度龍錬たちが世話してくれるようじゃが、それ以上の金銭は自分で稼ぐしかないのじゃ
そこでわらわは龍錬にぶいちゅうばーなるもので稼ぐことになった
元の世界にはなかった職業じゃが、おそらく道化師に近いものじゃな
ぱそこんの画面に絵の我が動いてわれは言葉を話す配信というものじゃが、ぶいちゅうばーにはいろいろ設定が存在するらしい、本にあった物語の主人公の設定のようなものに近いのかの?
設定とやらは元の世界でもわらわを存分に出してほしいと言っておったから魔王としての外向けに強めにした口調で話すことにした
初めての配信は龍錬からはうまくいったそうじゃ、これならば金銭を稼ぐのも容易かろう
なのでわらわは決めた、配信で稼いだ金銭でいろんな食事を食すと!
そういえば龍錬ほかの二人もわらわのことをだんだん子供のような扱いをするようになったが、わわわは2501歳なんじゃが!!
年上なんじゃが!!
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