留学ハプニングエッセイ1始動から斜め上〜成田から渡航、到着後、怒涛と驚愕の数日間
蜜柑桜
現地空港到着
こんにちは。蜜柑桜です。期間限定で佐倉奈津ペンネームにもなっております。
普段は長編ファンタジーを書いていたり、お料理単発シリーズを書いていたり、激甘職人と称されたショコラティエとそれに勝てないピアニストの短編シリーズを書いていたりします。
本日はそんなわたくしが、僭越ながら留学時に実体験した(日本基準では)信じがたい出来事を綴ってみようかと。
はじめにお断りいたします。
実話です。
到着して二日くらい(だったと思います)の間に起こった出来事です。
けして大袈裟にはもうしておりません。
実話です。
それでは参りましょう。
***某欧州ドイツ語圏国際空港到着ロビー***
重たいスーツケースにパンパンに膨らんだ鞄と、貴重品を詰め込んだショルダーバッグ。そんな大荷物を抱えて身長150センチ強しかない痩せたちっこい二十代アジア人学生が緊張を全面に表して到着ロビーへ出てくるや……
「すみません! 私、留学で来てこっちで滞在許可証取ればいいからって言われてまだパスポートだけで滞在許可証これからなんですけど、大丈夫なんですよね!?」
インフォメーションカウンターに座っている男性職員の元へ詰め寄った。
だってこちらの滞在許可証現地取得はものすごく大変だと聞く。人によっては何ヶ月も出なかったり、パスポートだけでの滞在期間が過ぎてしまったりとかそんなことまで聞く。しかも日本の担当機関と経験者の言うことが逆という事態。
しかし日本で大使館を通して申請すると値段が跳ね上がる。貧乏学生、削れるところは削るのだ。国費留学だからとりあえず多分大丈夫だろうし、現地申請で問題ないか、必要書類と合わせて当局者にメールして言質もとった(そのメールを日本の担当機関に転送して「あっちがいうなら大丈夫です」と確認ももらった、けど、それ私の仕事じゃなくない?)。
だからって心配なものは心配なのですよ! イミグラ通り抜けちゃったよ!
国費留学=日本国の代表。ここで私が失敗したら後々の留学生の害に……絶対に不手際を起こしてはいけないのだ。
「ここは移民局じゃないから、そっちで聞きなよ〜」
ハハハとか言いそうな顔で言わないでよう、強制帰国とかならないでしょうねぇ!
ただ、彼のいう通りである。びくびくしながらスーツケースを引きずり、ゲートに設けられたルートに従って到着ロビーを進むしかない。
こうして単身、降り立った欧州の地。到着した夜から不安で潰れそうな人間が、まさか二日目から散々な「想定外」に見舞われるとは思わなかった。
✈️✈️✈️続く✈️✈️✈️
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます