第9話

教室に友さんが入って来た。


そして俺を睨んだ。


怖っ


春「優、おはよう」


優「おはようございます」


同じクラスだったのか。


夏「優くん!!おはよう」


優「おはよう、夏さん」


記憶を失っても挨拶をしてくれる友達が居て、良かった。けどこの恐怖なんだろう。


そして、舌打ちが聞こえた。友の方から、


もしかして、春さんの話してき、俺は夏さんを取ったのか?いや実は春さん自身のことなのかも



とりあえず怖い、なんだろう。この学校に来てから恐怖が誰も信じたくない、話したくないと思ってしまう。


そして、俺はトイレに行った。 


春「優?」


夏「優くんどこに行くの?」



おぉえ、

 

早く、妹に会いたい。


妹に慰めて貰いたい。



??


俺は妹のことなんて覚えてないのに、なんでこんなに、心が痛いんだ。苦しいんだ。


分からない、分からない。俺は覚えてないのに、大切な人を大切な記憶を忘れてしまっている。


あ、あ、あ、あ、


涙も、出て来た。


何も分からないのに、何も知らないのに、俺の知らない何か重いものが俺を苦しめる。


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