第7話

友「優、久しぶりですね」


優「えっと、誰ですか?」


友「春さんから聞いた話本当だったんですね、俺は友です。」


優「友達だったんですか?」


友「・・・名前がです。」


優「そうだったんでんすか、すいません勝手に誤解して」


友「それはいいです、それに・・・」


優「それに何ですか?」


友「・・・友達でしたから」


優「そうだったんですか!!男の友達一人も来てくれなくて嬉しいです!!」


友「・・・っ、そのぉ、俺はあなたのせいで」


優「・・・お、俺のせい?」


友「そうですよ、あなたは私から彼女を奪いました」


優「う、う、奪ったんですか?」


友「そうです!!」


優「その、謝っていいか分からないのですが、本当にごめんなさい!!」


友「それは、いいです。むしろムカつきますし」


優「・・・」

優はそれもごめんなさいと言おうしたが、引っ込んだ。


友「俺は言いたいことが言えたのでこれで失礼します」


そして、友さんは部屋から出た。



部屋の奥から、ちくしょうって声が聞こえる。


ーーーー




優「俺は、過去の俺はなんてことを」


春「そんなことしてないわよ」


優「春さん?」


春「友が来るから気まずくなるだろうし、隠れてたの。それより、さっきの奪った話嘘だから」


優「そうなんですか?」


春「本当よ。」

 

優「なら、何であんなことを」


春「・・・何でだろうね」


春さんが、さっきと違うととても落ち込んだような声では話す。


優「春さん」


春「・・・何で・・・なんで、みんなしてアンタを虐めて嘘をつくんだろうね。」

 

ーーーーーー

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