第2話

一度起きたことを整理すると、実は嘘コクだったが、俺のことが好きになって、別れたら自殺すると。


怖っ、


俺の知らない彼女の一面がここ数日だけで、めちゃくちゃ知れたぞ。




ねぇ


彼女から連絡が来る。



俺は連絡を返す。


どうしたの?


何でもいいからお話しをして、あのあとだと不安で、


こっちが不安だよ!!


つか、本当に何を話せばいいんだろうか、


いや話すことはあったか、今日普通に話そうと思ったことあったし、


ーー

深夜4時


そろそろ寝たいんだけど、


私が寝るまで起きてて、


いやでもさぁ、


私が寂しくて死んでもいいの??


・・・

それは嫌だなぁ。


じゃあ、話をしてよ。

_________

彼女視点


最初はインキャで暗いやつだと思った。関わった自分まで暗くなりそうだって、だからあの罰ゲームの時は本当に最悪だと感じた。


けど、付き合ってみたら、イメージと全然違くて、


私の知らないことを沢山教えてくれるし、格好とか歩き方とか色々気を付けてくれるし、


気がついたら、別れようと思った期間をとっくに過ぎていた。


だから、あの一言を聞いた時は自業自得だとは思ってたけど、ショックだった。

本気で自殺しようかなと思った。同時に私は分かっていた。彼なら絶対にそれなら別れないと言ってくれると、


だから私は

_________

学校


さっそく、彼女に会う。


彼女はいつも通りの笑顔をしてくれたが、それがどう思っているのが怖かった。


そして俺に抱きついて来た。


「優くん!!」


クラスメイトの目線を集める。

ここまで明らかな行動はしてなかったから、別れると言ってから、彼女は積極的になったのかも知れない。


「おはよう、春」


「うん、おはよう」


よくよく、考えてみたら俺も、嘘コクじゃなくて本気で愛して貰っているならいいかなと思っていた。

_________

彼女は俺のことを愛してくれているのは、最近の手を繋いだら、キスを堂々したりする行動から、分かっている。


だが、やはり嘘コクだったショックはまだ少し感じていた。


「ねぇ、優」


「どうしたの?夏さん」


夏さんはちょうど彼女と嘘コクの話をしていた人だ。


「最近、堂々とイチャつき過ぎじゃない?」


「そうだね。ごめんね」


「うん、これからは気をつけてね」


「分かった」


「・・・多分分かってないよ」


「??」


「分かったって言うのは、イチャつくのを減らすって意味で思ってるでしょ」


「そうだけど、違うの?」


「それもあるけど、もう一つあるよ」


もしかして、嘘コクのことだろうか


「彼女は演技しているかも知れないよ」


ビンゴだったようだ。

「・・・それはないよ」


それは最近の動きからよく知っている。


「そう」

俺の否定に、夏さんは冷たい顔をする。


やっぱり俺なんかに否定されるとムカつくんだなぁ。

_________

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