この愛、本物。

saito sekai

その時、空の青に自分まで染まりそうで…

死んだはずの恋人から、手紙が届いた。


「私は死んでない。あなたをまだ想っています」


私は彼女と別れてから、44回も引っ越ししている。友人、知人、縁故はもとより、会社関係者、兄弟さえ私の居場所は知らないはずだ。両親はもう他界している。つまり住所は誰にも分かるはずがない。


自分が死んだこと、分からないのかな?幽霊なんてそんなものかもしれない。


翌日、私は高層ビルの屋上に立っている。もちろん彼女と一緒になるためだ。Fin

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この愛、本物。 saito sekai @saitosekai

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