第2話

その日、急に電話が来た。


「嘘ですよね!!」


母は珍しく焦った顔をしている。


「どうしたの?お母さん??」


妹が母に聞きに行く。


「・・・お父さんが」


「お父さんが??どうしたの?」


「亡くなった」


「えっ?」


えっ??


ーーーーー

それから、葬式が行われて、家族はとても落ち込んでいた。


俺以外は、俺以外は父親のことは確かに怖い人だったけど、優しい人だったんだ。


俺からしたら、暴力マンだけど、


正直、何も悲しくない。むしろ嬉しいくらいだった。


そりゃそうだ。自分に暴力しか振るわない人が親だろうが、言い訳がない。愛情なんてない、殺意だけだ。


だから、自業自得だ。


これで、少しは楽になるかも知れない。

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