旅行中に彼女が取られたけど、旅行先で俺は
サボり中のエアコン
第1話
大学生になってから一年、
俺は高校から付き合ってる彼女と楽しい旅行をしに来た筈だった。
現に昨日までは楽しかった。凄く楽しかった。
「別れましょう」
「はぁ?急にどうして??」
「別に、どうでもいいじゃん。別れるんだから」
「いやいや、意味がわからないよ。」
「時々思ってたけどアンタって馬鹿なのね、言葉は理解出来ないの?」
「いや。そう言う問題じゃなくて、つか辞めてくれよ。旅行中にそう言う冗談は」
「冗談じゃないわよ。さっき、アンタよりカッコいい人にナンパされて・・・あっキタキタ」
そして、彼女の横に男がやって来る。
「お前が元カレさん・・・本当だ、インキャ臭凄いね。」
「でしょう」
彼女の方から、男の体に抱きつく。
マジかよ
さっきまで、冗談かなと思っていたが、流石に冗談では済まされない行動に冗談だと嫌だと気付かされる。
「じゃあなぁ・・・取られて悔しいからって俺のこと恨むなよ。恨むなら男として足りない自分に恨みなぁ」
「さっさと行こうよ!!」
「お前なぁ、一応昨日まで彼氏だったのに、」
俺はしばらく、その場で止まった。
______________________________________________________________
俺はしばらくフリーズして、やっと正気になれた。
「最悪だ」
思わず言葉が溢れ出る。
ーーー
頭に走馬灯のようによぎる。
彼女との思い出
「付き合ってください」
「えっ、俺なんかでいいの?」
初めて出来た彼女
ーーー
「この水着に似合うかな?」
「うん、凄く可愛いよ」
ーーー
「車買ったんだよ。」
「ついに買ったんだね!!これで色んなところに行けるね」
ーーー
楽しかった。本当に楽しかった俺と彼女の日々
俺はホテルの部屋で泣きまくった。
_______________________________________________________________
残りまだ一泊分残っている。
流石にホテルで1日居るのも寂しいので、とりあえず友達に別れたと愚痴ったあと、
友達と通話をしながら、旅行先を周った、
本来は、彼女と褒め合う筈だったのに、相手はカメラが見ている友達になるなんて思っていなかった。
そして、俺はホテルに帰ってきた。
「遅いじゃん。何してたの?」
そこには元カノが居た。
「い、いや。春こそどうしてここに?」
「そんなの彼氏の帰りを待ってたに決まってるじゃん」
「????」
_______________________________________________________________
少し前
「はぁ、彼女居ないって言ってたじゃん!!」
「いや、別にいいだろう。」
「・・・」
ーーー
「そんな金なんて持ってないよ!!」
「俺の彼女が金を払うのが俺の常識なんだよ。」
「奢ってくれるって言ったじゃん!!」
「あれは嘘だよ」
「はぁ・・・!」
ーーー
そして、私は彼を離れた。
信じられない。本当に!!
はぁ、・・・どうしようかな?
そうだよ!!普通にまだ優との一泊分残ってるじゃん!!
勿体無いと思うし、最悪ドッキリで済ませられるよね。
_______________________________________________________________
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます