第4話

大学、行きたくなねぇなぁ。


だが、現実は時間が経ち、


「・・・優」

元カノが居る。最悪だ。


「久しぶりじゃん」


「・・・」


俺はあの事件のことは許せない。


「無視は辞めてよ」


「・・・」


「ちょっと!!優!」


声を荒げる。周囲から見られている。


恥ずかしい、つか友達の話によると、もう別れたのは広まっている。


「ーー、はぁ」


「ちょっと優!!」


もう恥ずかしい目にはあってる。凄く怒鳴りたいが、ここは無視が得策だろう。

ーーー

初めて旅行に行った時だった。


「ずっと、行きたかったんだよね。」


「俺も、」


最近出来た遊園地、俺たちは遠かったけど奇跡的にチケットが当たり、新幹線を使ってやって来た。


ーーーー


その日、俺はホテルで泊まる筈だったが、


「お父さん、お母さん」


俺は迷子を見つけてしまった。


「明日、遊園地の日だけどいいかな」


「・・・仕方ないね」


彼女は笑顔で許してくれた。


あの時、俺は尚更彼女が春で良かったと思った。


__

会いたくないのに会ってしまった。


全身が元カノに会いたくないと寒気が通った。


有り難いことに、この授業以外はなく、これさえ受ければいい。


俺は気合いを出して、トイレに戻ると、


もう席は元カノの隣しかなく、と言うか部屋出た時からそうだった。


「ねぇ、優君」


「聞こえないから静かにして」


「ねぇ、ねぇ、」


「本当に静かにしてよ」


「ねぇ授業どんなの取ったの?」


「・・・」

無視しないでよ。


しつこく話しかけられて辛い


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