【修正前 05:04】あらゆる人からサンドバッグにされたからもう遅い

激 辛

第1話

俺は家族に我慢の限界が来ていた。



 「弟!私の物また勝手にどっかやったでしょ!」


「やってないよ、触ってすらないよ」

いつものように俺は責められる。


 「何??また勇者が何処かやったの?」

 母が呆れた声で俺が失くしたと決めつけた声で言っている。


 「勇者!!人の物を勝手に無くすなあれ程言っただろ!」


「俺は触ってないって!そもそも何が無くなったの?」


「惚けないでよ!私のゲーム機だよ」


 「何の?」


「ーーーよ!」


 「あらあら、どうしたの?」

 叔父が入ってくる。


 「どうしたの?また喧嘩?」


「おじいちゃん、おばあちゃん、ーーー知らない?」

  姉が聞く、


「知らない」

 と知らなそうに答える叔父


「またどうせ、勇者がどっかにやったんじゃないの?」

 と最初から決めつける叔母


 「そうだよね。」

 姉は答える



 俺は正直、結果が見えてる


 「どこ行くの!勇者!」


「お姉ちゃんの物を無くしたんだから謝りなさい」

と言う母


 「勇者はいつまでも子供すぎるこのままだとまずいぞ」

そう勝手に心配する父


 「勇者はまだまだ若いからね。」

と言う祖母


 「こうなったのは、お前のせいだぞ」

と母に怒る祖父


 「ごめんなさい、ちゃんと教育しますので」


そして、俺は叔父と祖母が使ってる部屋に入り、ゲーム機を見つけた


 「あったよ。」


「えっ??どこにあったの?」


「本当だ」

  驚く父親


「・・・良かったね、前」

 一瞬だろうなって顔して、笑顔になり、姉に言葉をかける。


「うん」


「お姉ちゃん、おじいちゃんとおばあちゃんの部屋にあったよ」


「えっ??」


「あっ、そういえば、掃除したんだった」


そう叔父と叔母は少しでも物があるとすぐに片付けたくなる。だが片付けた先を忘れて、片付けをしたこと自体忘れる。その為よく物が無くなる。その度に俺のせいにされるのだ。


 「そうなんだ、見つかって良かったぁー」

と喜ぶ姉


 「ごめんね前ちゃん、片付けしてたことを忘れたよ。」

 と姉に謝罪を向ける叔母


「良いよ。おばあちゃんだもん忘れるのは仕方ないよ。」


 そして、俺には当然謝罪はない。


 

ーーーーー


 「勇者は勉強が足りてない」

 父親が言う


 「平均取れてるけど」


「そんなんじゃダメに決まってるだろ。いいかこの社会で生きるにはな」


父親は会社が何回か倒産して仕事を失っている。


 それに前に聞いたが、父親は高校を途中で辞めている。


 「そんなんじゃ、立派な大人には」


自分は立派な大人だと思っているから平然と言える口調。


 ちなみに逆らったら、口うるさく言われ、家族が乱入してくるけだけだ。


 「そうだね」


だから俺は諦めてこう答え、いつの間にか機械のように決まった返事をして、頭では別なことを考えて楽しむ力を手に入れていた。

ーーーーーーーー


 学校では俺は基本話さない。と言うか話したくない。


 俺はクラスメイトが好きじゃない。


 クラスメイトは基本的に、他人の見た目や、趣味を馬鹿にしたりする話しかない。


 入学序盤は仲良かったのだが、ただ先に座ってるだけの人に、植物、ワカメなどあだ名を付けわらっていたり、普通のショートなのに悪口言ったりと散々だった。一応自分から話題を出そうと、ニュースや芸能人、流行りや、グルメ、アニメ等の話題を出すが、基本的につまらない。それはないの一言だ。


 だから、本当に悪口しか話さない。そんなクラスメイトに俺はついていけなくて、ボッチになった。

 

 今も、俺が登校しただけで、「キモい」や、「うわぁ」とか言われる。バックとか持ち物に文句を言われる。確かに安物だが、ありがちな店の奴だが・・・そのセンスの王道さが言われる原因なのかも知れないけど、それを言ったら他にも似たような人は沢山いる。もうとりあえずネタにしないと済まないようだ。


 そして全力で話のネタにされた。


 幾ら自分で選んだ・・・半強制で選んだ学校とはいえ、自業自得にしては辛すぎる。

 


 本当に俺の周りにはこんな人達しか居ないのか、

 誰も俺に優しくしてくれない。一応両親は必要最低限はあるけど、最低限だ、残りの感情はストレス解消のサンドバッグだ。


 


 仮に、他の場所に交流を求めてもほとんどの時間は家と学校にいるから、出来てもこの大きすぎるストレスには勝てないだろう。


 

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