第2話 神様だって夫婦喧嘩するんだよ

私は大阪在住ですが、距離的に近くても海を隔てることで、近くて遠い淡路島と思い未踏の地であった。

それが友人が車を買い、ドライブに行きたいと連れて行ってもらったことが、淡路島デビューのきっかけだ。


元々山陰の生まれで親戚が宮崎ということもあり、幼き頃から日本神話とよく親しんできた。

出雲神話はヤマタノオロチ、宮崎は天孫降臨高天原。

そこに淡路島の国産み神話に触れ、私の中で日本の神様をもっと知りたくなった。

その中で驚いた話を挙げていきます。


〜国創りの新婚初夜〜

イザナギ(男)とイザナギ(女)は夫婦の神。

結婚の契りを交わす時に、お互い声をかけたそうです。

その際最初にイザナミが声をかけたところ、産まれてきたのは不完全なかたちの蛭子神。

ふたりはその事実を受け入れ難く、その子を海に流してしまった(なんてこと!)

後に検証し、女性が先に声をかけたのがいけなかったと。

やはりあれですねぇ、男性をたて女性は三歩後をついていくのが古来から日本の考えであるんですかね??

なので仕切り直し、次は夫が先に声をかける。

すると元気な神々が次々と産まれた。

ちなみにイザナミの目から産まれたのが天照大神と月読命の兄弟神です。

淡路島の伊弉諾神宮には、その故事から眼病平癒のご利益あると言われる左右神社もありました。

近況ノートにお写真入れておくので、よければご覧ください。


イザナギとイザナミの話で有名なのは、お亡くなりになられたイザナミを連れ戻そうとイザナギが黄泉平坂の黄泉の国に迎えに行くも、見てはいけないと言われながら途中振り返り朽ち果てた姿のイザナミに驚いて逃げ、妻は約束破ったことに腹をたて雷投げて追いかけると言う…


完全修羅場ですね。


どうでしょう。

神様だって声をかける順番とか約束破ったとか大喧嘩するんです。

こういうところ妙に人間味を感じます。


感情渦巻くところ、争いは産まれる、

といったところでしょうか?


神様だって夫婦喧嘩するんですから、人間だってそりゃ長年一緒に生活してたら言い合いにもなりますよね。

大切なのは、喧嘩した後ちゃんと謝れるか。

そして激昂している時も、絶対にふんではいけない地雷ワードを口にしていないか。

その2点に尽きると思うのです。

言葉には言霊、神様が宿っていますから。

大事に使わないとね。

それに、取り返しのつかないことってありますからね。


ちなみにイザナギは、イザナミの命を奪うこととなった火の神を殺してしまいます。

イザナミは、火の神を産んだため大やけどで亡くなりました。

愛する妻を死なせたことで我が子を殺めたイザナギ、気持ちはわからんでもないですがこれは絶対ワイドショーもんです。

しかし火の神の血しぶきからまた新たな神々も産まれました。

これは、出産というのは命がけだという教えと、血は新たなる命のしるしであり、再生を意味するものと私は思います。

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