言葉にできない思いに溢れ
なぎ
言葉にできない思いは消えない
ふわりふわりと漂う
心の中に浮かんではすぐに消えてしまう
けれど、消えた思いがなくなることはない
ひょっこりと何食わぬ顔をして
他の思いと一緒に顔を出す
心の中にはいくつもの扉があるという
忘れたフリをした思いは
どこかの扉の裏で様子を伺っているのだろう
また似たような思いを吐き出さないか
今か今かとひそかに伺っている
絵の具を一滴垂らすような思いでも
小さな波紋をキャッチしてやってくる
だから
太陽のような晴れやかな色を落とそう
眼の前が明るい日差しに包まれるような
暖かな色を散りばめれば
心の奥で息をひそめたダークは
すぐにこちらにはやってこられないだろう
どんな色をたくさん落とすか
どんな色に目を向けるか
それは自分の力で容易に変えられることだ
言葉にできない思いに溢れ なぎ @nagina34
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
皆と同じように生きられない/なぎ
★12 エッセイ・ノンフィクション 連載中 18話
結局人間なんてさ/なぎ
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 11話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます