言葉にできない思いに溢れ

なぎ

言葉にできない思いは消えない

ふわりふわりと漂う

心の中に浮かんではすぐに消えてしまう

けれど、消えた思いがなくなることはない

ひょっこりと何食わぬ顔をして

他の思いと一緒に顔を出す


心の中にはいくつもの扉があるという

忘れたフリをした思いは

どこかの扉の裏で様子を伺っているのだろう


また似たような思いを吐き出さないか

今か今かとひそかに伺っている

絵の具を一滴垂らすような思いでも

小さな波紋をキャッチしてやってくる


だから

太陽のような晴れやかな色を落とそう

眼の前が明るい日差しに包まれるような

暖かな色を散りばめれば

心の奥で息をひそめたダークは

すぐにこちらにはやってこられないだろう


どんな色をたくさん落とすか

どんな色に目を向けるか

それは自分の力で容易に変えられることだ

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言葉にできない思いに溢れ なぎ @nagina34

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