プレバト俳句の添削ノート2024

2024年10月17日放送 題・100点満点

今回のお題は、「100点満点」。

今回も難しいお題ですね。

直接100点や

満点という言葉を入れなくても、

充実した(100点満点の)日常の

一コマを切り取ればいいのかなと思いました。

今回は、全7句の中から、

3句を添削してみました。

まず、

第4位の才能ナシ(25点)に選ばれた、

フリーアナウンサーの

青山祐子さんの

俳句を見てみましょう。

焼けた顔赤土(あかど)の歓喜秋実る

青山さんの説明によると、

息子さんがテニスをしている

場面とのことでした。

とりあえず、

夏井先生の添削例を見てみましょう。

赤土(あかつち)のコート歓喜の秋高し

このままで良いと思いますが

添削例を挙げてみます。

A　クレーコートのサービスエース秋高し

B　秋風や青年のレシーブエース

C　秋風やクレーコートに雄叫びす

赤土のコートは、

すなわちクレーコートですね。

テニスをしている息子さんの

活躍ぶりを想像してみました。

次に、

第1位の才能アリ(70点)に選ばれた、

フリーアナウンサーの

望月理恵さんの

俳句を見てみましょう。

山装う三面鏡に百の母

「山装う」が秋の季語です。

「百の母」が

分かりにくいですね。

私は百歳の母と読んでしまいました。

望月さんの説明によると、

百点のテストを見ている母とのこと。

夏井先生の解釈は、

いろいろな百通りの母というものでした。

それでは、

夏井先生の添削例を見てみましょう。

1　星流る三面鏡に百の母

2　星月夜三面鏡に百の母

この添削例でも、

やはり百歳の母と

読んでしまう人が多いでしょう。

添削例を考えてみました。

A　百点に母笑む秋の三面鏡

B　百点や秋の鏡の母の笑み

C　秋晴や鏡に母が百います

こうすると、

一応場面は

浮かびやすくなったかなと思います。

最後に、

特待生2級へ1ランク昇格と評価された、

こがけんさんの

俳句を見てみましょう。

枝豆を買うダイハード放映日

よく分かる句です。

このままで十分ですが、

別案を考えてみました。

A　枝豆やダイハード放映を待つ

B　ダイハード放映を待つモンブラン

C　焼栗や「もののけ姫」を見る独り

D　マスカット「タイタニック」を見る二人

以上のように

季語の食べ物と

映画タイトルを取り合わせると、

無限に俳句が出来てしまいますね。

ちょっとした発見でした。

今回は以上です。

なお、

私の添削例は

100点満点には程遠いのですが

楽しんでいただけておりましたら

幸いです。