第40話 アクトレス

【好き!!零のこと前からずっと…】


友奈!落ち着け!俺も落ち着け!!


【…えーと?んーと?ちょっと待て…】


友奈に抱きつかれて、うるうるした目で、


【………どう?私いけるかな?】


ヤバいって、琴美も見てるって!!


【ところで、どこ行くの?】


【意味違うって!!】


※パカーン※ 💫🤩


【何だよ、その変異は!!抱きついて、叩かれてさ。次やったら俺も反撃するぞ!何回叩けば…】


 友奈は舌を出して、何かこいつのこと、可愛いって思った俺が悔しい…


【じゃ、琴美との通信パスワード教えなーい】


そ、そ、その取引、卑怯!!


【し、失礼しました…教えて下さい】


ノートPCの琴美が、


∥あのね、角度変えてこっちから見えなくするのやめてよ!!友奈、落ち着いてよ。零はどうしたの?抱きつかれたの?友奈に?零から?どっち?∥


ほら、琴美パニクってるじゃん。


友奈は、


【琴美、安心して、これ練習だから】


練習?何の?


とりあえず安心した琴美は、


∥あーよかった。零、私が正直になってって、それ友奈のことはじゃないからね。それに友奈は駄目!!∥


友奈は、


【何で駄目なのよ!!私はアクトレス目指そうと思って。誰でも良かったんだけどね。とりあえず身近にいた零で練習を。それで迫ってみたの。どうだった?ドキッとした?どうなの?零】


俺は友奈のペンダントあたりを指さして、


【あー、このペンダント?それが何か?】


【違うって…もっと下…】


【ん?もっと下…下?…あー、零!!】


【不可抗力!!殴るなよ。見たくて見た訳じゃない】



既に遅し…



※パカーン※ 💫🤩



【見たくないってこと?それもそれでムカつく!!普通みたいでしょ!!】


 もうヤダ!!反撃の狼煙!!!って相手は女性だから、とりあえず徹底した、くすぐりを!!


※コチョコチョ!!※


【ギャハハ!!ごめんなさい。許して〜】


駄目だ、もう許さん!!


【ギャハハ!!零、ごめんって、ほんと勘弁して〜】


甘いね!!俺は何回殴られたか。


【ギャハ…ギャ…ほんと…ごめん…】


やりすぎたかな?


∥あの〜私のことは忘れてませんかね〜∥


琴美、ごめんね。大好きだよ〜


【忘れるわけないよ。家でじっくり話そう】


【スキアリ〜!!】


 友奈、その手は、バレてるよ。みろ、この華麗なステップ…


※ゴチン…痛っ…チュ😚???※ ん??? あれ??


【………】←俺

【…ヤバ…】←友奈


これって?事故?事故だよね。ノーカンだよね?


∥何、大丈夫?何?見えなーい!!何が起きたの?∥


友奈は、


【琴美は心配しないで…零…転んだだけ…】


∥も〜、あのさ〜何か中途半端に見えたり見えなかったりって、ストレス、ストレス、ストレス!!!∥


【友奈、ごめん、これは…】


【零、事故!!怪我なくて良かったね】


ふー、焦ったぞ〜、琴美にバレなかった?








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