第4話 もしもネット小説界で「出版社からの拾い上げなし」や「インセンティブなし」になった場合の執筆の意味

 近年ではネット上での小説の執筆活動はますます拡大し、多くのプラットフォームが作者さんたちに発表の場を提供しています。


 しかし、その中でも「出版社からの拾い上げ」や「インセンティブ」などの概念が作者さんたちを引き寄せる要因となっているのは周知の事実でしょう。


 では、これらの要素が完全になくなった場合、私たち作者側はなお執筆を続けるべきなのでしょうか?


 もちろん、私はその問いに「はい」と答えます。


 出版社からの拾い上げがもしも完全になくなり、インセンティブもないという条件の下で執筆することには、独自の魅力があると考えるからです。


 第一に、ネット小説界が本当の意味で純粋な表現の場となると思います。


 出版社からの拾い上げやインセンティブの存在を左右するランキング制度は、時折私たちの執筆を大いに制約する要因となるからです(というか完全になってる)


 そして市場の需要やトレンドに合わせて作品を調整することが求められ、作品に込めたいメッセージ性や表現が薄れることもあります。


 けれども、これらの要素がなくなることで、純粋なアイデアや感情をそのまま文章に託すことが可能になるではないでしょうか。


 第二に、真のファンとの繋がりを築けると思います。


 出版社からの拾い上げがないとなれば、変な相互フォローや★の付けあいがなくなり、作者さんも読者さんも作品そのものに引かれることになります。


 これによって、作者さんたちは真に共感する読者さんとの結びつきが強まり、その中で生まれた作品は人々の心に深く残るのではないでしょうか?


 最後に、自己成長の機会に繋がると思います。


 出版社から拾い上げやインセンティブが外部の評価基準となる一方で、それらがない場合、作者は自らの向上を追求することが重要となります。


 クリエイティブなプロセスにおいては、自己表現を追求しながら自らを高めていくことが、真の意味での成長へとつながるのではないでしょうか?


 つまり、「出版社からの拾い上げやインセンティブが完全になくなっても投稿する」ことは、ただ純粋に小説を書きたいという作者さんたちの執筆活動において新たな可能性を切り開くのではないか、ということ。


 外部の期待や報酬に縛られることなく、純粋な創造力と読者との結びつきを追求する旅路は、創作者にとって豊かなものとなるかもしれない


 そういう未来もありかな?


 などと思った今日この頃でした。

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