31話 久しぶりの旅行。 10

朝起きると生臭い香りがして、ポチが俺を嘗めているのが分かった。



目は覚めた。生臭いから顔を洗うため石鹸を泡立て洗って、口の中まで舌を入れて嘗めたようだ。歯磨きも念入りにしていた。



成る程、最近は推理ばかりしていてヴィヴィアンとは、キスを、していないのか仕方ないさ、このホテルの部屋に俺とヴィヴィアン以外男が3人いるし警察関係ソルティ警部補に、ベンジャミン巡査と俺の助手マイクだ。

後は愛犬ポチ・・・・・・。



そりゃ僕のこの部屋では難しい、あっ、彼達は別の部屋を借りてそっちに移ってもらうかな、1番楽で良いのだが。





3人を起こそうとしている、推理するから朝飯食べるぞと、言いながらフレンチトーストの良い香りがしてる皿を3人の鼻近くに持って行くと、皆起きて食べまくっていた。



食べ終わり紅茶を飲みながら事件の話しを始めた。





ブルガリア・エンドル男爵家の執事が警察の、死体安置所まで来て彼女の顔に置いてある布を取り顔を見た。



「間違いないです、侍女のマリです、かわいそうに、まだ16歳でした」

そう言いながら彼女の布を戻していた。


シェーン公爵は侍女マリが何故、殺されたのか?


考えていたが僕にも解らない、何の目的があるんだ?



マリを殺したのは、アップル男爵令嬢だが彼女は黙秘している、動機が判明しなくて困っていた。



マイクは不思議だった。



「動機って必要なんですか?」



「「「!?」」」



ソルティ警部補は説明を始めた。

「動機があるか、どうかで量刑に影響するんだよ、たとえば、殺人事件では命を奪ったが、事故だったかで、起訴するか不起訴にするか検視したりする他に犯人が居るかも知れない」


シェーン公爵は聞いてみた。

「もしも、計画性があるか、無いかでも、刑罰も変わる、計画性が有ると罪は重くなると、言うことだよな?」



ベンジャミン巡査も話に加わった!

「計画性が有ると罪は重くなるし、だから黙秘して弁護士がくるのを待っている奴も、いますよね黙秘する人間は半分は罪をおかしていると思われるからね、まあ、たまに犯人を庇ってる場合もあるな」



シェーン公爵はピンとキター

「それだよ、アップル男爵令嬢は誰かを庇って黙秘しているんだ」



3人は顔を見合わせて頷く。



マイクが疑問を素直にぶつけた。

「だけど、誰を庇っているんだ」



「「「うーん!」」」



「1番怪しいのは、彼だね!」




だから、誰ですか?とマイクは言いたかった!















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