30話 久しぶりの旅行。9



今日は朝から、愛犬ポチの散歩の、ついでに、アップル男爵令嬢の屋敷まで歩いている。



ヴィヴィアンと俺にソリティ警部補も一緒に歩いている、ポチは彼に懐いているようだ。



この辺りは、や馬車などの行き来が少ないが教会は、近くに人が多いしや馬車も多い何となく解ってきた。



なぜ教会の地下室を選んだのか?地下室はともかく教会の人の出入りは多いはずだ!


人に見られる恐れは多く、あの地下室には食料品にワインやシャンパンも置いてある、まあだから直ぐ死体が発見されたのだ。




アップル・エンドル男爵令嬢の屋敷で父親である、ブルガリア・エンドル男爵が娘は屋敷にいると証言しているので、会ってみることにした。



彼女は、ルージュ伯爵令嬢と勘違いしていた女性だ雰囲気が似ている。


「君は本当に、アップル男爵令嬢なんだね?」



「私は、アップル男爵令嬢です、何かあったのですか?」



「教会の地下室で若い女性の死体が見つかってね、家の名犬ポチが匂いで、ここの屋敷の前で止まり座りました。この屋敷から死体となって教会の地下室に運ばれたと、考えています良かったらポチに捜索させてください」


男爵は、この無礼な男に怒りをぶつけていた。

「な、何を言ってるんだ貴様無礼だろう、家の屋敷で殺人事件があって教会の地下室に捨てたと言うのか?」



少しニヤつき出された紅茶を飲みながら、話した。(ポチが吠えないので毒は入っていない!)


「いいえ、死体ではありません生きてこの屋敷から教会まで歩いて行き、犯人に地下室で殺されたんですよ」



死体で運ばれたなら教会関係者に見られているはずだ。だが、そんな報告は聞いていない、この屋敷から生きて教会まで行き殺されたなら納得できるのだ。



男爵令嬢は変装していたはずだ、地下室でドレスに着替え殺された。

嫌、上から簡単に羽織るローブなら、地下室で脱ぐだけで済むはずだ。



そうか行きは令嬢が、ドレスを着て上からローブを羽織りフードで顔も隠した。


地下室で侍女は言われるままドレスに着替えて、アップル男爵令嬢に刺され死んだ。

そして彼女は、上からローブを着てフードを被り屋敷に戻る。



戻って着替えれば誰にも解らない!


侍女の血塗れの、ドレスは暖炉で燃やした。凶器のナイフは屋敷に戻る前に、川に捨てた。



だが、屋敷に雇われて間もない、10代の娘を何故、殺そうと殺意を持ったのか?


それは、謎だ!



ブルガリア・エンドル男爵にたずねた。

「この家に若い10代の侍女で、今日は顔を見ていない者はいませんか?」



心当たりがあるので、執事は話した。

「入ったばかりの娘がいたな名前は・・・・・・」



執事は答えた。

「アンナ侍女です、朝は見ておりません」



これは当たりかも知れないな。

「ブルガリア・エンドル男爵、執事の方で結構なので明日警察の死体安置所まで来てください」



「承知しました。明日伺います」






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