27話 久しぶりの旅行。6



この男の名は、ソリティ・ドルメリア伯爵24歳、独身、見た目は俳優なら主役になれる程の美丈夫で勤務先の警察署に、ソルティ伯爵令息目当ての女性が毎日押し掛けてきて困り果てていた。



この仕事が好きで反対されたが警察学校に入学して、試験を受け巡査から出世し警部補になったのです。



ソリティ警部補の相棒ベンジャミン・フランクリン19歳、巡査です。



容姿は黒縁眼鏡、金髪碧眼でソリティ警部補の相棒と呼ばれているが、仕事は殆んど小間使いと変わらない。


毎日寝る時間も惜しんでソリティ警部補のサポートをしている。







今回、船から落下して亡くなった女性の検視報告を知りたくて遺体安置室まで来たのですが。



遺体を見ると腐敗は酷く匂いもかなり、キツイが船からの落下では無いと思うバラバラになっていないのと落ちた時の衝撃で、できる傷や打撲の後も無く、どちらかと言うと小舟から死体を落とした。と思われる捜査してみようか?面白い案件だ!



警視庁でも階級が物を言うのですが、警察官は殆んどの人達が平民である、爵位のある方達が好んでやりたいとは思わない仕事です。



ですから、警部補ですが爵位は伯爵なので上司でも敬語で話されます。



警部補より上の方々はきっと女性関係で訴えられたら良いのにとか、せめて爵位剥奪になれば良いのにとか願っていると思います。




シェーン公爵とヴィヴィアン公爵夫人は、警察署貴族専用応接室に案内されて紅茶に菓子(ミルフィーユ)を優雅に頂いていた。



ソリティ警部補は何しに来たのか質問をしていた。



「貴方は何しに来られましたか?」



「シェーン・公爵です、僕が乗船していた船で女性が消えまして一週間後遺体で発見されましたが、おかしな点がありましてね調べております、遺体の腐敗意外、傷や打撲の後が無いのです」



「何故貴族がそんなこと解るんだ怪しい貴族専用留置場に入れておけ」



「「えっ?」」



産まれて初の留置場である、貴族専用で応接セットのソファーにクッションが置いてあり机もある。



お茶のサービスは、あるのか?と訊いたら紅茶を入れてくれた。



「すみません、初めて紅茶を淹れたので不味いと思いますが、どうぞ」と、言いながら机に紅茶を置いた。



「ありがとう、頂くよ」


2人は思った確かに美味しくないが、淹れてくれた気持ちが嬉しくて全部飲んだ。



暫くすると警視総監が留置場の扉の前で土下座して俺達に謝りだした。



「僕は、初めての経験ができて喜んでいるよ」


「私もです」


2人は微笑んでいる。



彼の顔色が青くなっていた。

「さっ、ささ、留置場から出てください、お願いします、先程、王様から連絡がありまして、頼みますお戻りください私まだ処刑されたくないです」



警視総監は泣きながら懇願してきた。



可哀相になり留置場から出ることにした。



「世話になったね、ありがとう、ところで僕を留置場に入れた方はどちらですか?」



「ここに、おります!申し訳ないですが、貴方は、あの死体を知りすぎていた。誤解しますよ」



「君が居ない時、遺体を見せてもらってね、だから知っていたんだよ」



「あっ!成る程、解りました僕も一緒に推理させてください、役にたちますよ」


僕とソリティ警部補で色々話しあった。





パーティーから帰る途中で、あの方は、ある人物を亡き者にするため、私に睡眠薬を飲ませろと、命令されたのです。



私は、その方と同じ部屋に入りブランディに睡眠薬を混ぜて飲ませました。



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