24話  久しぶりの旅行。3


シルビア侯爵令嬢は置いてきぼり状態で気の毒だ。

ルージュ男爵令嬢は我が儘に育ったようで俺は、ルージュ男爵令嬢の腕を払いシルビア侯爵令嬢の元に行ってエスコートをした。




もちろんヴィヴィアンから彼女のエスコートを命じられたんだ。



船に乗り込み俺は奥の窓際に座り、シルビア侯爵令嬢とサミエル子爵にルージュ男爵令嬢は僕の手前の席に座った。



サミエル子爵は婚約者とは別れることにして、この見た目だけの少女と付き合うことにしたようだ。シルビア侯爵令嬢とはどうゆう関係なのか?


給仕係がお茶に茶菓子を用意してテーブルにセッティングしていると、ルージュ男爵令嬢とサミエル子爵はトイレに行き、戻ってきたのはサミエル子爵だけだ。



海岸に着いてルージュ男爵令嬢を探したが見付からず、行方不明で警察に届けた。と、訊いたので

その場で解散した。



一週間後、女性の遺体が海に浮いていると発見され、ルージュ男爵令嬢が溺死と新聞に載っていた。



シェーン公爵は、ルージュ男爵令嬢と同じ客船に居たので警察で成り行きを説明したが違和感を感じていた。



サミエル子爵の様子が愛する女性が遺体で見付かったのに対して、警察でも淡々と説明していた。



普通は取り乱したりする、と思うのだが全くないので驚いている。



ルージュ・ランバート男爵令嬢、彼女は美少女で誰が見ても可愛らしい男爵令嬢だが憎まれていたようだ。



婚約者が居ようが、妻帯者だろうが関係なく親しくなりたがり、男性が本気になると逃げ出すのでトラブルになる場合が多く困った女性であった!




ルージュ・ランバート男爵令嬢が産まれる前までは、養子だが5歳上の姉がいた。名はシルビアだが妹ルージュが産まれると伯爵はシルビアを捨てたのだ。



育ての母は正妻だったが元々愛人の子だ。可愛いと思ったことは1度もなく憎んでいた。



正妻に子が出来ず養子を貰う話しが本格的に決まりそうなころ、男爵の愛人に子が誕生したのだ。



正妻は愛人が、できたことはショックだったが、産まれた子を自分の子として育てることに決めた。



数年後、正妻に子ができてそれが、ルージュなんだが、シルビアは実母に返された。



母親の結婚相手だが普通他人の子は嫌がるはずだが、養子縁組みして大事に育てたようです。






ユートピアホテルの、スイートルームで宿泊をして半月シェーン公爵の朝は早い。



起きて歯磨きした後、水を一杯飲み、鍛練をしている。



東洋の空手に近隣諸国のフェンシングに、ボクシングこの二つは達人と言われている。



ヴィヴィアンはシェーンの鍛錬が終わった頃、起きてドレスに着替え、シェーンにおはようと言いながらキスをした。


給仕係が朝食の用意をしている、食事は好きな物を頼んだ。出てくる物を待っていると2時間程で腹が鳴り出すからだ。








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