8話 ヴィヴィアンの後悔。
屋敷に戻り寝室で養生させている、ヴィヴィアン俺の愛しい妻よ目を覚ましてくれないか?
早く君の瞳で俺を見つめて欲しい愛してる、ヴィヴィアンの白い手を握りキスをしていた。
私は夢を見ていました。シャンパングラスを投げ付けられたのは、私が感じ悪く話したせいだ! はあ、何て事言ったのよ!
『まあ、強いて言うならお金の力ですね』
ここで高笑いでもしてたら悪役令嬢だわ! あああ目覚めてベッドでゴロゴロしながら叫んで後悔していた。
『爵位は伯爵ですが富・豪・ですからって何様よ!』
枕を両手でバンバン叩いていた。 ヴィヴィアンが目覚めたのが嬉しい、枕を叩いたりして、ブツブツ呟いている彼女の姿も可愛いらしく思うシェーンだった。
「目覚めたのか?」
あああシェーン様、居たのですね恥ずかしいです。
「シェーン様、ありがとうございます重かったですか?」
「そんなことはない軽かったから気にするな」
そう言いながら頭をなでてくれて何だか嬉しいのに涙が、ぶわっと頬に流れて、私は手で脱ぐっているとシェーン様がハンカチーフを私に貸してくれて彼の優しさに触れています。
「私は貴方の妻になれて幸せです」
「俺は貴女の夫になれて幸せだよ」
その後、ヴィヴィアンの頭に傷を負わせたモンロー侯爵令嬢は捕まり普通は極刑になるはずだったが、ヴィヴィアンが懇願して教会や孤児院の手伝いを10年間、無償で行うことで折り合いをつけた。
ヴィヴィアンの幼馴染みコクロイ・ルリーブル伯爵令息18歳、彼は初恋の相手で大好きでした。
コクロイ様は兎に角、女性にモテモテで私が入り込む隙がなかったのです!
いつも4~5人の女性を侍らせて夜会などに参加してるようでした。
幼い頃は遊べなくなることが淋しく思いましたが今では過去の良い思い出で忘れていました。
こんな風に現れ、私に求婚してくるなんてビックリしています!
結婚式の嫌な事を思い出したわ、旦那様は10分で居なくなって目もあわさず仕事に行ったと思ってたら元婚約者から呼び出され会いに行ってたけどね!あぁ!思い出したわ黒歴史だわ!
「申し訳ございません私は結婚しております」
「えっ!いったい、いつの間に…結婚したんだ俺を好きだと思っていたのに」
「子供の頃は確かに好きでしたが・・・・・・あっ、コクロイ様の御両親は私達の結婚式に来られましたよ」
「そんな、嘘だ俺は、ずっと好きだったのに愛してるんだ」
泣きそうな顔で私を見ているけど、何時も侍らしてた、ご令嬢達は何だったの?
「コクロイ様は何人も、お付き合いされてる方々がおられましたよね?」
「ヴィヴィアンに振り向いて欲しくて不利をしていたんだ」
「本気で言ってるのですか?そんな風に見えませんでした」
「全部君の気を引きたくて・・・・・・俺が馬鹿だった!」
「ごめんなさい、今は主人を愛しております」
コクロイはヴィヴィアンの手を取り愛している。と、呟いた。
「愛している」
「コクロイ様、無理を言わないでください」
握られた手を降り外す。
「今日は帰るがヴィヴィアン何か困った事があったら連絡をしてくれ」
コクロイ伯爵令息はそう話し帰っていった。
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