3話 俺の元婚約者アンジェイ。



夫婦の寝室で湯浴みをしてもらっています、侍女の方が隅々まで洗ってくださり身体に香油を塗り込んでマッサージして肌が艶々になり寝間着を着せられ寝台に座り待つこと30分。



無言で、ドアを開ける音がします初夜とはこんなにドキドキするものなのですね?


この寝間着で良かったのでしょうか?油断するとすぐ脱げてしまいます絹なのでスルスル滑って胸当ては、すでに紐部分が、ほどけています。


無言です、旦那樣だと思いますが寝台まで近付き暴言を吐かれました。


そんなに、私が嫌いなのかしら、ムカつきますが我慢です!


「一度だけだこれ以上、閨を共にするつもりは無い」


旦那様に宣言されました! 黙っていたら高身長、銀髪、碧眼、細マッチョで美丈夫なのに残念です!


良い感じだと思っていましたのに。 私の、好みドンピシャなんですがね、こんな性格最悪の男性は大嫌いです。


はあ!って怒りを、ぶつけたいが我慢しました。 これでも伯爵令嬢です深呼吸して堪えます、心の中にある何かがひび割れ壊れました。




今日は、俺の結婚式だ一応参加して10分だが仕方ない、俺の元婚約者が嫌がらせのように俺を呼び出してきた。



相手にするな無視しろと思ったがアンジェイはヴィヴィアンに何をするか解らない、そうゆう女で、まともに話しを訊く人間ではない自己中心的な女性だった。



二人っきりは、まずいから仕方ないのでユリシリーズ補佐官に護衛を頼んで屋敷の執務室で何しに来たのか訊ていた。

「今日は俺の結婚式なのに何しに来たんだ?」



邪魔しに来たとか言うと即追い出されるわよね?

「シェーン公爵様に会いたくて、この震える手を見てください」


そう言いながらシェーン様の手を取り握って、私の胸まで引っ張ったけど直ぐ離され叱咤されました。



「やめろ!」


何よ昔は喜んでいたじゃない。

「・・・・・・」


シェーン樣は御付きの方に見られたら不味いから手を離された?

「シェーン様、私の呼び出しで来られたのは、まだ未練があるからですよね?」

私は期待しました。彼の返事が『そうだ今も愛している』そう語って、くれるはずだと。



何言ってるんだ。この女は信じられない!

「俺達は元婚約者で呼び出しに応じたのはヴィヴィアンに何するか解らないから来たんだ!」






私は、アンジェイ・ドルバン伯爵令嬢です、シェーン樣の元婚約者で浮気が原因で婚約破棄されたのです。浮気相手は侯爵の次男ですが、お金もないから別れました。それなのにシェーン様が婚約したって聞いてあわてたのです。



今日が結婚式だなんて信じられないから呼び出したのですが彼の反応が今までとは違いショックを受けていましたら、呼び出しに応じてくれたので脈ありよね?





私に戻ってきて欲しいと思っているはずだは、もう一度やり直したいです、と話して婚約者に戻るつもりよ!



「婚約破棄から半年後に結婚式って本気なの?浮気してたの本当だけど、私は、もてるんだから仕方ないわ、もう一度やり直したら幸せになれるでしょう?私は寛大だからやり直して、ねっ、婚約者になるわ直ぐ離婚してくれるわよね?」



言い訳が凄いし意味が解らない勝手な女だ、もう一度婚約者に戻れると本気で思っているのか?








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