一度だけだ。これ以上閨をともに、するつもりは無いと旦那様に告げられました。

尾道小町

1話 政略結婚



シェーン・ロングベルク大公爵家は、王族の次ぎに権力をもっている家柄ですが、お祖父様の投資が失敗して数十億の負債を負う羽目になり金銭的に悩まされていました。



それでも、シェーン大公爵令息が子供のころは良かった。利息分は払えていたからだ。


最近では利息も延滞していて農地経営にも対応できなくなっていた。家畜の餌代も払えない状態が続いている。



高額で売れそうな家宝は全て売り尽くしたが、それでも数億もの負債があるので、残り1ヶ月後には差し押さえられて、寝る場所も無くなりそうである。家長である父親エイドリアン・ロングベルク公爵は皆に伝えました。


その解決策として!爵位は低いが大富豪の、ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢との婚約を成立させたのだ。



ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢との婚姻で持参金をいただいて負債の埋め合わせをすることにした。

ロングベルク公爵家は財政が潤い伯爵家にはそれだけの財力が有りました。



今回ソウエイ・ジュード伯爵家がエイドリアン・ロングベルク公爵家に支払った持参金は公爵家にとっては有り難い金額です。



公爵家の負債を銀行に返済しても、3年は遊んで暮らせる金額で〘平民なら一生です〙公爵の両親は残りを持ち鼻歌交じりに、スキップしながら別荘地に移住しました。



婚約式は盛大に行われたが、シェーン公爵令息は殆んどヴィヴィアンを見ることなく『仕事が忙しい』と言い隣国セントに出発したのだ。



私は、ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢です、このたび、シェーン公爵令息と結婚することになりました。この方は、婚約者に対しての気配りができない人物のようですね!




この日から数ヶ月後、シェーン・ロングベルクは、公爵を継ぎシェーン・ロングベルク公爵と名乗ることになりました。


はっきり言ってヴィヴィアンの実家のお陰である。



ソルエイ・ジュード伯爵は、ソルエイ・ジャミーヤ男爵だったが商売上手で一代で巨万の富を築いた。先代ジュード伯爵が娘婿にと申し込んで二人を結婚さたのだ。


だからと言って、ソウエイ・ジャミーヤ男爵と妻になるマリー・ジュード伯爵令嬢には愛はあったのだ。


2人は親同士から紹介されて直ぐ恋に落ちていますが結婚できるよう必死で商売を協力しあい大成功してジュード伯爵に認めてもらったのだ。


ただソウエイの評判が元々悪く嫌な噂も流れていたこともあった。


ヴィヴィアンの父親は公爵家との人脈が手に入り、お互い納得の政略結婚ですが、その事はヴィヴィアン伯爵令嬢には知らされていませんでした。



シェーンとヴィヴィアンの気持ちは無視で婚約、結婚と普通なら3年は婚約期間をおくが、エイドリアン公爵は焦っていたのだ。


1日も早く結婚させて持参金を頂き負債の穴埋をしたら別荘に住み悠々自適な老後生活を送りたいと願っていましたから子供達には気の毒な話しですが!



政略結婚は貴族の息子、娘に生まれたなら仕方がないことだ。どちらが有利に立てるかが、これからの長い結婚生活を幸せに過ごせるかが決まるのである。 早朝から色々、事細かく決めていこうと話し合いをすることになりました。



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