双子の兄が犯人なのに俺になって、家族に捨てられた。そして拾われたお隣さんに

激 辛

第1話

俺には姉と妹、そして双子の兄が居た。


そしてある日、最近兄の様子がおかしかった。


兄にはよく自分がモテないことを悩んでいる。


そして、今回で3回目の告白の失敗にしてしまった。



俺は弟として、兄がモテないことが普通に悲しい。モテないけど、良い兄なんだよ。


ーーー


「あ、優君」


「春さん、おはようございます」


2年前くらいから引っ越して来たお隣のお姉さんだ。


「・・・優君、今日も学校大変そうだね」


「はい、朝起きるとめんどくさくて」


それはこうして起きてるお姉さんも一緒だけど、


「そうね。でもそうして、ちゃんと起きてて偉いわ!」


俺はお姉さんに抱きしめられる。


「・・・ありがとうございます」


普通に恥ずかしい。


「っ、お兄ちゃんもう、ってあ、また!!お兄ちゃん!!離れて!」


「うわぁ、ずるいですよ。春さん!!」


俺の姉と妹が抱きしめられている俺を見て嫉妬してくれている。


「まぁ、まぁ良いじゃない。私は家族じゃないからこんな時じゃないと優君を甘やかせないでしょ」


「あはは」


「もう、お兄ちゃんは!!」「はぁ、まぁ良いわ。帰ったら私もするから、春さんと違って私達は姉弟ですから!」


「・・・本当いいわね、家族って」


俺は幸せだ。朝からこんなに愛されて、


「っち、」

そこに、兄が出て来る。


「あ、お兄ちゃん。いってらっしゃい」


「朝から見せつけるんじゃねぇよ」


そう一言を残して階段を降りる。


春「まぁ、」


「はぁ、ヒロは・・・そんな態度だからモテないのよ」「ヒロお兄ちゃん・・・やっぱり変わっちゃったね」


「・・・っ」


そう、兄は変わってしまった。昔は優しい兄だった。一応、冷たい時は多いし、基本的に否定的なことばかりだけど、根は普通に優しい兄なのである。


・・・お兄ちゃん・・・

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