高校生Vtuberの僕、同期のロシア系銀髪美少女Vtuberと隣の席になる

@gen39

第1話 隣の席はvtuber!?

「皆さん声聞こえてますか?どうも海野源うみのげんです〜。いや〜明日から高校っせいということでね……」




僕は毎日と同じように配信を始める。僕は男子高校生Vチューバー、海野源だ。海野は芸名で本名は天野源あまのげんという。この活動は14歳で初めたのだが、なんだかんだで人気が出て、気づいたら大手事務所、「ほわいと」からスカウトを受け、人気Vチューバーになっていた。今日は明日から高校一年生ということで配信を行なっている。




「今日は高校入学記念ということでね、まあエスカレーター式で入れるんだけど、今回は凸待ち配信をしていこうと思います!」




その後はたくさんの先輩から「頑張れよ」などの激励や、「おめでとう」などの祝福を受けた。そろそろ一時間経つし、配信終わるか〜などと考え、「もうそろそろ閉じようかな〜?」などと言ってる時、誰かから通話がかかってきた。誰かな?と思い、画面を見ると、そこには森宮咲という名前が表示されている。僕は「ラスト、森宮咲さんからかかってきました!」とマイクに向かって言うと、通話に出て森宮と話し始める。




「あ、森宮さん?海野ですが、」




「あ!明日から高校進学おめでと〜私も明日から高校生なんだよね〜凸待ちしてるの見つけてかけてみたんだ。」




「まあそりゃ同い年ですもんね。森宮さんもおめでとうございます。」




この森宮咲という人は僕と同期にあたる人で、あまり話したことはないのだが、一度同期ということで顔合わせをした時めちゃくちゃ美人だったというのを覚えている。ロシア人を父に持っているらしく、髪は銀髪、目の色はロシアンブルーで、ロシア人の父と日本人の母とのハーフということもあって、日本人とロシア人のいいとこ取りをしたかのような容姿をしている。はっきり言って美少女だ。




「ありがとう!ちなみに海野くんの学校はどの辺にあるの?




「あー、うちの学校、千葉の某所にあって、」




「本当に?うちの学校も千葉だよ?」




「マジですか!もしかしたら同じ学校だったりするかもしれませんね〜。」




その日はその後も軽い雑談を交わした後、配信を終えた。まさかこの言葉が本当になるとは思わなかった。




 翌日、既に三年間通った学校に行き、新しいクラスの新しい席に座る。うちの学校は中高一貫校で、高校から入ってくる生徒は珍しい。大体のメンバーは中学からエスカレーターで上がってきた奴らであるため、高校に上がったからといって対して変わるものではない。


 その後たまたまクラスが同じだった元部活の同期と雑談をしていると、教室のドアが開き、1人の美少女が入ってきた。皆が目を奪われる中、僕はその少女が誰なのか理解した。珍しい銀髪、整った顔、透き通るような青色の目。森宮さんじゃん!


森宮咲は座席表を確認すると、僕の隣の席に座る。僕がおはようと声をかけると森宮は僕のことを2度見する。そして「えっ海野くん!?」と驚いたような声を上げたのであった。


これが僕の高校生活の始まりだった。


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