第38話 Consciousness Connection(意識の繋がり) 2

 翌朝、ミランダとガムは馬を走らせ、現場に向かった。


 半日かかったろうか、その場所に到着した。


 「この辺りの崖に追い詰めて、左腕を落としたわ。すかさず魔道士達で焼き払った。まだ他に爪は落ちているかしら。」

「かなり前の事です。埋もれてしまっているかも知れませんが、探しましょう。」


 2人はしばらく手分けして辺りを探していた。すると、4ヶ所で薄青く光る土が有った。


 「な、何⁉︎」

「掘ってみましょう。」


そこには、土に埋もれたグランダの爪が。そして4ヶ所それぞれを掘り起こし、爪を取り出した。

「何故光っているのでしょうミランダ様。」

「多分グランダの意識がこの辺りに有るのよ。感じてみましょうガム。」


 2人は周囲にグランダの意識が有るか探った。


 「ミランダ様、付近で意識を感じます。」

無意識に小声になるガム。

「リンクは使わないで。それとグランダの意識を掴まないでこのまま感覚だけ維持。」

「はい。」


 しばらく光っていた爪は、次第に薄れていき消えた。

「グランダの意識が離れたんだわ。それで光らなくなった。」

「なるほど。グランダの意識が近いと爪が光る訳ですね。」

「元々はグランダ自らの物。意識の強さで爪だけになっても薄青く光る。全く恐ろしいパワーね。」


「そうか。ミランダ様!これだけのパワーなら、2人が持っている爪も光るのでは?」

「そうかも知れない。念の為、爪を持ち帰りましょう。この爪を使ってあの子達の居場所が特定出来るかも知れないわ。」

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